最近、トッテナム・ホットスパー・スタジアムへの移籍に関して言及されている選手の一人が、まさにニューカッスルのイサクだ。このスウェーデン人はレアル・ソシエダからプレミアリーグにやってきてから活躍しており、今シーズンはリーグ戦23試合に出場し、これまでのところ15ゴールを記録している。
最近のイサクはホームで好調を維持しており、セント・ジェームス・パークでのプレミアリーグここ6試合で8ゴールを決めている。24歳のストライカーは、トッテナムが今後数年間のチーム構想を立てる上でストライカーとして必要とするすべてを備えている。
スウェーデンのソルナで生まれたイサクは、ゴール前で非常に印象深いプレーを続けているだけでなく、何よりパワフルで、相手を打ち負かすのに必要なスピードとスキルも備えてる。それは今回の4-0の勝利でも明らかで、最初の攻撃でゴードンの正確なスルーパスに走り込み、中に切り込んでミッキー・ファンデフェンを跳ね飛ばし、冷静にボールを下隅に流し込んでグリエルモ・ヴィカーリオに阻止するチャンスを与えなかった。
この試合の2ゴール目は、ブルーノ・ギマランイスのロングボールにハーフウェー・ライン上でフリーとなったイサクから生まれ、またもミスをせず、ゴールキーパーの届かないところにボールを流し込む、非常に冷静でシンプルなフィニッシュだった。2022年8月に6,300万ポンドでニューカッスルが獲得したイサクを夏に獲得しようとした場合、その数字をはるかに上回る費用がかかることになる。
ノースロンドンのクラブでの新しいストライカーの必要性と同じくらい、おそらくそれ以上に必要としているのは、ピッチの中央でチームを強化できる新しい背番号6だ。0-4で敗れた試合でニューカッスルは中盤の戦いを完全に支配したが、その攻防は彼らにとってむしろ簡単すぎる場面もあった。
ギマランイス、ショーン・ロングスタッフ、エリオット・アンダーソンの中盤トリオはタックルとボール奪取で、イヴ・ビスマ、ロドリゴ・ベンタンクール、ジェームズ・マディソンを凌駕した。ビスマはシーズン序盤にはポステコグルー率いるトッテナムのイレブンで影響力のある戦力だったが、その後は少し調子を落としている。
出場停止や年初のAFCONへの参加も逆風となって、ベストな状態を取り戻すことができなかったマリ代表ミッドフィルダーは、前節のノッティンガム・フォレスト戦の後半に好パフォーマンスを披露したピエール・エミール・ホイヴィアをベンチに追いやって土曜の先発メンバーに選ばれたのがおそらく少し幸運だっただろう。しかし結局、後半開始早々にホイヴィアがビスマに代わって投入されることとなった。
トッテナムにはディフェンス・ラインの手前を守ることができる選手が不足しており、ポステコグルー率いるスパーズのシステムに最適な背番号6を見つけることは、今後の移籍マーケットでは必須となっている。しかし、夏が来る前にまずトッテナムは今シーズンの試合で安定感をもたらし、2024/25シーズンのチャンピオンズリーグ出場権を確実にしたいと考えており、そのためにピッチ上でやるべきことがたくさんある。
今や2週間後のプレミアリーグで、ノースロンドンのライバルでありタイトル争いをするアーセナルと対戦は、それら大きな課題の前には小さな問題に過ぎない。