アンジ・ポステコグルーは調子と肩を落としたティモ・ヴェルナーを再起させることができるだろうか?

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ティモ・ヴェルナーのシーズン終了までのトッテナムへのローン移籍が決まりそうだ。シーズン終了時にスパーズには1500万ポンドで買取オプションが付いている。このドイツ人フォワードはチェルシーでチャンピオンズリーグ優勝に貢献したが、ゴール不足に苦しみ、RBライプツィヒに戻ってからも怪我に見舞われてしまい、ドイツ代表としてユーロ2024の出場が危ぶまれている。

SkySports/Peter Smith

わずか3年前、ティモ・ヴェルナーはドイツのフットボール界の新星だった。RBライプツィヒで127試合に出場して78ゴールを記録した彼は、チェルシーがその獲得に4700万ポンド以上を支払ったときに、プレミアリーグを席巻する準備ができているように見えた。

現在、トッテナムはライプツィヒとローン契約を締結しており、これから半シーズンの在籍がうまくいけば、夏にわずか1500万ポンドで完全移籍で獲得する可能性がある。

これは評価額はかつてのヴェルナーからすれば大幅な下落だが、過去のシーズンに経験してきた困難を反映している。27歳という年齢は本来全盛期のはずだが、むしろ彼は現在キャリアの岐路に立たされており、周りの人間たちと同様に自分自身に対しても、その可能性を改めて証明する必要がある。

大金を投じてチェルシーへ移籍したことでチャンピオンズリーグの優勝がもたらされたが、ヴェルナー個人にとってこの移籍は成功ではなかった。2シーズンで56試合に出場して10ゴールは、xG(期待ゴール数)18.54からしても惨めなものだった。幾度となく決定機を外し、オフサイドは日常茶飯事だった。

当時彼はSky Sportsに対し、新型コロナウイルスにより孤独を感じていたことで、ピッチ上での調子を上げるのに悪影響を与えたことを語っていた。

2022年8月にライプツィヒに復帰するとそこで再び好調を取り戻すはずだったヴェルナーだが、カタールでのワールドカップ前に足首を負傷したことがさらなる打撃となった。今シーズン、ライプツィヒでは8試合に出場し、ブンデスリーガでのゴールはわずか2ゴール、先発出場は2試合のみとなっている。

ヴェルナーはこのトッテナムへのサプライズ移籍を成功させるために必死に努力するだろう。彼は初期のライプツィヒ時代のようなゴールを決める好調ぶりを取り戻すことができるだろうか?ヴェルナーが当時のレベルに戻るのではないかという楽観的な見方もあるが、ドイツのクラブを詳しく取材しているSky Germanyのフィリップ・ヒンツェはそれほど簡単ではないと考えている。

「ティモ・ヴェルナーという名前の裏には大きな疑問符がある」

「チェルシーに移籍する前、彼は冷血なストライカーだった。本当に、本当にタフだったんだ。ゴールキーパーとの1対1の状況では、確実にゴールが生まれていた。だが過去2シーズンはそうではなかったよ」

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