先日のユベントスの全取締役の辞任は、イタリアのメディアがクラブの内部抗争を明らかにする盗聴器による録音を公開する数時間前に行われた。
盗聴内容の多くは、新聞紙La Stampaで紹介されている。その中には、現スポーツ・ディレクターのフェデリコ・ケルビーニが前任者のファビオ・パラティチについて語った疑惑も含まれている。
2021年7月、ケルビーニがファイナンシャル・ディレクターのステファノ・ベルトラと電話で話していたことが明らかになっている。その話題はパラティチについてで、ケルビーニは12ヶ月の間にマウリツィオ・サッリとアンドレア・ピルロを解任したパラティチがクラブを危険にさらしたと次のように非難している。
「2年で、あなたは株主から預かった7億ユーロ(6億ポンド)をすべて投げ捨てた。2人を追い出すと決めたことですべてを危険にさらすことになる」
また、La Stampaは、アンドレア・アニエッリ会長がマウリツィオ・アリバベーネCEOに語った言葉も伝えている。
「我々が、配下の者ども全員をクソ呼ばわりすることはできないぞ」
イタリアで最も成功しているクラブのトップがこのような言葉を使っていることには特に目を見張るものがある。

またケルビーニは、ユベントスの別の幹部と話しながらこのように口を挟んでいる。
「我々は移籍マーケットで傲慢だったんだ。ロナウド(の獲得)で我々の悪循環が引き起こされ、原因はそのためにポグバの放出で得た金を使ったからだ」
このクラブ内部の非難合戦は、移籍マーケットでのチーム運営やチーム戦力の構築に数々の問題を生み出している。