アンジ・ポステコグルーのスパーズ就任によって、オーストラリアで「アンジ・マニア」が席巻中

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アンジ・ポステコグルーの就任に対するトッテナム・サポーターの反応は様々で、多くのファンが新しいヘッドコーチについて知るにつれ、その考えをポジティブなものにしているようだが、オーストラリアのフットボール界では、このニュースが大いなる賞賛を浴びている。

Evening Standard/Dan Kilpatrick

ポステコグルーは、オーストラリア人として初めてプレミアリーグのクラブを率いることになり、57歳の彼のキャリアは、ギリシャ、日本、スコットランドだけでなく、それ以前のオーストラリアのセミプロでの監督キャリアが目覚しい出世の幕開けとなったのだ。

A-Leagueの有名コメンテーターであるサイモン・ヒルは、次のように語っている。

「オーストラリア人にとって、これは計り知れない誇りだよ。アンジをよく知る私たちの間では、彼の軌跡がこのようになっていくことを常に感じていたとはいえ、不思議な感覚があるんだ」

「だが、フットボールにあまり関心のない、より広いスポーツ界の人々は、彼がプレミアリーグで活躍することに畏敬の念を抱いているよ」

オーストラリアにもプレミアリーグのファンが多くいるが、フットボールは独自のオージー・ルールが普及し、ラグビー・リーグやクリケットがより人気を博しているため、フットボールが大衆メディアの見出しを飾ることはあまりない。しかし、5歳の時にギリシャからオーストラリアに移住した元サッカルーズのヘッドコーチがスパーズの監督に就任したニュースは、何日もメディア報道の見出しを飾った。

フットボールのレポーターで司会者のアダム・ピーコックは次のように語った。

「大きな関心を呼び起こしたね。どこもかしこも大騒ぎだったよ。シドニーの主要新聞の一面を飾り、ラグビー・リーグのステート・オブ・オリジン(ラグビーのオールスター・ゲーム)を打ち負かすという、かなり異例の事態になったんだ。大きなニュースだったよ」

中には、オーストラリアを代表するフットボール記者が、ポステコグルーが3年以内にプレミアリーグを制覇する可能性を示唆するなど、ちょっと目眩がするような記事もあった。

しかし、韓国人がソン・フンミンを応援したように、オーストラリア人がノースロンドンに大挙して押し寄せるようなことはないだろう。

サイモン・ヒルは付け加えた。

「ポステコグルーのファンであるアーセナルのファンが、ひどく葛藤しているのをSNSで見たことがあるよ」

「しかし、(オーストラリアの)多くの人は、アーセナル・ファンを除けば、スパーズをセカンド・チーム(2番目に応援するチーム)にするだろう!」

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