ハッピー・ケインとコンテの契約問題
トッテナム・ホットスパーは今、良い時間を過ごしている。エバートン戦を終えた時点でプレミアリーグの首位から1ポイント差で、トップ3と4位のチェルシーとの間には7ポイントの差がある。ブルーズはスパーズに2試合少ないが、それでも勝ち点は上である。
トッテナムはチャンピオンズリーグのグループリーグで首位に立っており、新加入選手もコンテの要求を理解し、うまくまとまり始めている。
ケインはプレミアリーグ開幕から10試合で9ゴール、98.4分に1ゴールの割合でゴールを決めており、ケインを「基準点」と呼び、システムの中心に据えたコンテのもとでの役割を満喫している。
ケインにとってプレミアリーグ5試合連続ゴールはキャリア初であり、エバートン戦では1月以来1試合で最多となる13回の相手ボックス内へのタッチ数を記録している。
ケインは、スパーズでの400試合目の出場で、クラブ通算258ゴール目を記録した。
ケインは、ジミー・グリーブスの持つ266ゴールというクラブ記録まであと8ゴールと迫り、トッテナム・ホットスパーの歴代最多ゴール数を樹立するのは、現時点では挑戦というよりも、時間の問題となっているように思える。
これまでの出場時間の多さも、ケインは気にしていない。ケインは土曜日に、3日おきにプレーすることを楽しんでいると語った。
マンチェスター・シティのアーリング・ハーランドに注目が集まる中、ケインはワールドカップが開催される冬まで、世間の注目を浴びることなく、自分の仕事を全うしていくだろう。
スパーズのこの進歩は、ケインとコンテの両方がクラブとの新しい契約について話し合うことを望んでいるという事実にも反映されている。2人は共に世界最高峰の選手と監督であるため、互いに相手のクラブ残留を切望しているためだ。
エバートン戦の後半、圧倒的なパフォーマンスでピッチを去ったケインを、コンテはベンチに座る前に掴んでしばらく離さず、大きな抱擁で包み込み、ストライカーの耳元で感情を込めて何か語りかけていた。イタリア人指揮官とイングランド代表キャプテンとの絆を示すには、これ以上ない映像だった。
スパーズは2人の契約交渉に少し余裕を持っている。ケインの現在の契約は2024年の夏までで、クラブはコンテの契約を同じタイミングまで延長するオプションを持っている。
