マイク・ディーンは、日曜日のスタンフォード・ブリッジで試合で、クリスティアン・ロメロがマルク・ククレジャの髪の毛を引っ張ったことについて、アンソニー・テイラーをピッチサイド・モニターを見るように指示をしなかったことを後悔していると語った。
ディーンは、2-2の引き分けに終わったチェルシーとトッテナムの試合でVARを担当した。暴力行為でレッドカードが出されるべきだったとの一部の声もあがるロメロがククレジャを引きずり倒した出来事の数秒後となる96分、スパーズのコーナーからハリー・ケインが頭で同点弾を決めた。
また、MailPlusのコラムでは、「ロメロがククレジャの髪を引っ張るのを数秒間観察したが、暴力行為とは思えなかった」と述べている。
「あれから映像を研究し、他の審判と話して、今となって反省しているのは、テイラーにピッチサイド・モニターに向かわせて自分で見るように頼むべきだったことだ。現場のレフェリーが常に最終的な決定権を持っている」
Sportsmailのコラムニストであるクリス・サットンは、このような大きな決断に関わった審判が積極的に発言するのは良いことだと述べている。
「マイク・ディーンが公にこのような発言をするのは良いことだ」
「爽快だね。フットボール選手がミスを犯してレッドカードを受けた場合、ソーシャルメディア上で謝罪しているのを目にするよ」
「例えば、リバプールのストライカー、ダルウィン・ヌニェスがクリスタルパレスのヨアヒム・アンデルセンに頭突きをした後に投稿したようなものだね。しかし、我々は審判、アシスタント、VARの沈黙に慣れてしまった」
テイラーがロメロによるククレジャへのファウルをリアルタイムで見逃したとして、チェルシーの試合でこの審判が担当するのをやめさせるようにファン主導の嘆願書が募られ、非難の的となった。
もしテイラーがピッチサイド・モニターでレッドカードの可能性を確認し、ロメロを退場させていたら、チェルシーにはフリーキックが与えられ、トッテナムが同点ゴールを決めたコーナーキックを行われなかったことだろう。
20年以上にわたってプレミアリーグの審判を務めたディーンは、昨シーズン限りで現役を退き、現在はストックレーパークでフルタイムのVAR担当として活動している。