この記録的なシーズンのスタートは、コンテとクラブが正しい方法で物事を進めていることをさらに確信させるものだった。
「正直なところ、（最高のスタートだとは）知らなかったよ。試合前にみんなが、もし勝てばトッテナムにとって最高のスタートになると言っていたね。私にとっても同じことで、戦って勝ち点3を取ることが肝心だし、そうすればハッピーになれる。勝たなければハッピーではない。このような良いスタートを切れたことは、ポジティブなことだ」
「選手やクラブとうまくいっているということだから、重要だね。我々は常識的な範囲ですべてを行っていると思う。お互いを知り、自分たちの可能性を知っている。このやり方を続けていかなければならないし、もちろん、ファンにとっても喜ばしいことだ」
「ファンは最初から最後まで背中を押してくれるし、自分の名前を歌ってくれるし、それは我々の誇りになるし、このクラブのためにもっともっと頑張ろうという気持ちにさせてくれるよ」
ホームで10連勝中のスパーズにとって、コンテはトッテナム・ホットスパー・スタジアムを相手チームにとって最も難しい場所のひとつにし続けたいと考えている。
「ホームで試合をするときは、このスタジアムが我々の要塞にならなければいけないと思っている。この状況において、ファンは重要な役割、重要なパートを担っているので、このメッセージがファンに届くことはとても重要なことなんだ」
「このようにチームを後押ししてくれるファンのいるチームと対戦することは、対戦相手であれば自分たちの戦いを難しくすることになる。例えば、敵地でのスポルティング・リスボンとの対戦は本当に難しかったし、アイントラハト・フランクフルトとの対戦も同じだった。今、このスタジアムでプレーすることは、どのチームにとっても非常に難しく、タフなものになると思うよ」
この週末の良い雰囲気に水を差したのは、リシャルリソンのふくらはぎの負傷だった。試合後、松葉杖をつきながらブラジルのメディアの取材に応じたリシャルリソンは、ワールドカップの夢が破れることを恐れて、明らかに動揺していた。
「夢（ワールドカップ）の実現に近いから、ちょっと言いにくいんだ。これと似たような怪我を前にもしたことがあるが、できるだけ早く治ることを願っている」
「エバートンにいた時の前回の負傷では、2ヶ月ほどプレーできなかったんだ」
「今はまだ話すのは難しいけど、様子を見てみるよ。月曜日には検査があるけど、今は歩くだけでも痛い。カタールに行きたければ、ポジティブでいなければならないね」
「あと1ヶ月と少しだから大きな負傷をしないように、毎日準備をしてきた。残念ながら、今日はふくらはぎを痛めてしまったけど、今はただ、できるだけ早く回復できるよう、毎日治療をしながら待つだけだよ」
コンテは、この25歳のストライカーが水曜日に行われるマンチェスター・ユナイテッドとの試合を欠場することを明かした。選手たちは、エバートン戦でのプレーの後、日曜日にはオフとなる。月曜日に行われるブラジル人の検査で良い知らせがもたらされること、そして同様に、先週木曜日のトレーニングでのデヤン・クルゼフスキの負った故障をすぐに克服できることを誰もが願っていることであろう。
スパーズは正しい方向に進んでおり、これからワールドカップによる中断までのプレミアリーグ5試合のうち3試合がホームで行われるため、これから起こるであろうことに自信を持っており、それはすべてコンテから発せられるものだ。
トッテナムの監督は土曜日に記者会見の部屋を出るとき、記者たちに向かい『月曜日に会おう』と声をかけた。月曜にはまた試合前の記者会見が開催されるが、コンテはそれを楽しんでいる。新しい夜明けに、新しい試合に、彼は良い気分で臨んでいるのだ。
