これは金銭的な問題ではなく、売却によって得た資金をチームのさらなる補強に回すことができるからだ。それもただ外国人選手やホームグロウンの選手の人数合わせをするだけでなく、むしろ、不遇な選手をチーム構想から外し、今後のシーズンに向けてチームのバランスを保つことが重要だ。
ベン・デイヴィスとオリヴァー・スキップの負傷、そしてタンギ・エンドンベレ、ジオバニ・ロチェルソ、ハリー・ウィンクス、セルヒオ・レギロンの4人組はスコットランドへの遠征メンバーから外れたにもかかわらず、24人の遠征メンバーにはファーストチームの選手だけだったことは注目に値するだろう。
デイヴィスはセビージャ戦で足首を負傷し、8月6日のサウサンプトンとのプレミアリーグ開幕戦に間に合うようにとコンテが願っているものの、時間との戦いになっている。
football.londonによると、スキップは金曜日のトレーニングで足に軽い怪我を負い、来週末のローマ戦には出場できないかもしれないが、今後の足の反応次第では、開幕戦の出場に向けて始動すると予想されている。
ダイアーもレンジャーズ戦で激しい打撃を受け、そこで念のためロドンと交代したが、このセンターバックは試合後のインタビューに応じ、すぐに治療を必要とすることはなかったと見られている。
この夏の退団が予想されるのは、再びイングランドに取り残された4人組だけでない。ステーフェン・ベルフサイン、キャメロン・カーター＝ビッカース、ジャック・クラークが完全移籍となり、ピエルルイジ・ゴッリーニがローン期間が終了したためアタランタに戻っている。
ロドンとタンガンガはイタリアのクラブから関心を持たれており、エメルソンはスペイン、ヒルはスペインとフランスからも熱烈な視線がおくられている。
また、サールが成長を続けるために再びローン移籍が必要かどうかについても、コンテの判断が下される。先週、韓国でfootball.londonの取材に応じたコンテは、その見通しをほのめかした。
同様の決定は、デーン・スカーレット、アルフィー・デバヴァン、ハーヴェイ・ホワイト、キオン・エテテにも下さなければならない。なお、グラスゴーのメンバーから外れていたトロイ パロットには、シーズン・ローンの受け入れ先の候補として、プレストン・ノースエンド、さらにスウォンジー、ミドルスブラ、QPRを含めたクラブから称賛を得ているが、その移籍の前にまずスパーズとの契約延長を控えている。
