スペンスには、まさにそのニーズを満たす可能性がある。コンテは韓国ツアーでのfootball.londonの取材に対し、この21歳のウィングバックはクラブが欲しがっていた選手として獲得したが、偉大な選手になれることを示したと感じたため、獲得にゴーサインを出したことを認めている。
当初、コンテはスペンスを優先ターゲットとして考えていなかったし、そもそもチャンピオンシップの若手に関する知識がコンテにそれほどあるとは考えにくい。スパーズのフットボール担当マネージングディレクターであるファビオ・パラティチは、スペンスを綿密に観察し、この選手の移籍について決断する前に彼のプレーを実際に見に行っていた。
クラブの6番目の獲得となったスペンスは、コンテのウィングバックに対する要件を満たすだけでなく、スパーズのホームグロウン枠の要件を考慮していたとfootball.londonは理解している。
クラブ内では、コンテの前任者たちであれば、スペンスを獲得に動くことはなかっただろうという意見があるが、イタリア人にとってこの21歳のサイドバックは、高さ、スピード、強さ、体力、ボールを持っている相手に挑む能力など、ウィングバックに求める主要スキルのすべてを兼ね備えているのだ。
この若きウィングバックは、アイブロックスでピッチに立って19分間プレーしただけだったが、コンテが改善に取り組むべきことがたくさんあることを示した。最初のボールタッチでは、スパーズの自陣エリア内で自信に満ちた力強いタックルを見せ、ボールを持っているときは常に右サイドを押し上げようとしていた。
ノッティンガム・フォレストにローンで出されていた昨シーズン、彼はスパーズの4人のウイングバックの合計よりも多くのドリブル突破をし、たとえチームメイトがゴールにつなげらなかったために彼のアシストの記録には反映しなかったとしても、シーズン中に多くのチャンスを作り出した。コンテはその点を改善し、左サイドからのフィニッシュのための動きとして、ファーポストに入る能力を向上させる仕事に取り組むだろう。
ペリシッチの存在は、ライアン・セセニョンのためだけでなく、スペンスにとっても有益であろう。このクロアチア人はコンテのウイングバックの申し子であり、コンテが何を望んでいるかを正確に理解している。
セセニョンはすでに、33歳の新戦力が自身の成長のためにヒントや助言を与えていることを明かしており、それらはセセニョンの親友であるスペンスにも伝わり、このフットボール界で最も要求の厳しい監督のもとでの成功を後押ししてくれるだろう。
土曜日にイスラエルで行われるローマ戦でのスパーズのラインナップは、1週間後のサウサンプトン戦でどの右ウイングバックがコンテのもとで先発するかの指標となり、今週はホットスパー・ウェイのピッチで4人の候補がそれぞれの場面で戦い抜くことになる。
