ルーカスは、トッテナムの問題の一つは、「チームが優しすぎる」ことであり、コンテはそれを変えようとしていると指摘した。
「ああ、そう思うよ。リシャルリソンもそのメンタリティーと優れたキャラクターで、僕らを助けてくれているんだ」
「今シーズンは、新たなトッテナムを見ることができるだろうし、僕らは目標を達成することを願っている。クオリティの高いチーム戦力と素晴らしい監督が揃っているからね。トロフィを獲得するためのクオリティがあるし、それが僕らの目標だ」
「僕らのプレーしているプレミアリーグには優勝を狙えるチームがたくさんあるから、それがどれほど難しいかは分かっている。また、チャンピオンズリーグも簡単ではないけど、僕らには素晴らしいチーム戦力があるんだ」
「ハリーやソニーのようなスター選手もいる。最高の監督もいる。チーム体制も整っているし、素晴らしいトレーニング・グラウンドも、信じられないようなスタジアムも、素晴らしいファンもいる。達成するために必要なものはすべて揃っている。あとは僕ら次第だ。ハードワークして、勝利に相応しいことをピッチで示さなければならないね」
トッテナムは2019年、チャンピオンズリーグ準決勝セカンドレグのアムステルダムでのアヤックス戦でルーカスが劇的なハットトリックを達成し、クラブ史上初のチャンピオンズリーグ決勝進出を果たした。このブラジル人は、コンテのチーム戦力は3年前のあのチームよりも理論上では良くなっているかもしれないが、トロフィー獲得にはそれ以上のものが必要になると考えている。
「言葉にするのは難しいんだけど、フットボールはそんなに単純じゃないんだ。選手ごとに比較すれば、今シーズンは良くなっているかもしれないけど、それは理論上のことだ。フットボールはそんな単純じゃない。シーズンごとに違う歴史がある。ピッチの上でそれを示さなければならないんだ」
「でも、また決勝に進み、今度は違う形でトロフィーを掲げられると信じている。でも、そのためには大変な道のりを突き進まなければならない。あのシーズン、あのアヤックスとの試合は信じられないものだった。最高のシーズン、最高の試合だったよ。決して忘れることはないだろう。これからもずっと心に刻んでおけるよ」
ルーカス自身の将来は、現在のスパーズとの契約が1年残っており、スパーズがさらに12ヶ月延長するオプションを保持している。彼は、いつかブラジルに戻りたいと思ってはいるが、ノースロンドンのクラブで満足していると語った。
「8月で30歳になる。でも、精神的にも肉体的にもとても調子がいいんだ」