ダニエル・レヴィとファビオ・パラティチの会談、アントニオ・コンテの将来、ジャンニ・ヴィオの存在感

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Football London/Alasdair Gold

ジョゼ・モウリーニョ率いるローマとの対戦を控えたトッテナム・ホットスパーのテルアビブでの最初の1日の舞台裏を紹介する。

アントニオ・コンテが金曜日にテルアビブでメディアに語った最後の言葉は、最も大きな反響を呼んでいる。

まず、昨シーズンの終盤戦にかけてこのイタリア人指揮官がトッテナムについて語っていた時の内容から、テルアビブでの発言には大きな変化があった。まず、以前は「彼ら(They)」や「クラブ(The club)」と称していたところを「我々(WeやUs)」に変わり始めたのだ。エアコンが効いたビーチサイドのチームホテルで、外のうだるようなイスラエルの太陽から離れ、コンテはスパーズのライバルをさらに一段と熱くした。

「我々はクラブとともに選手たちと一緒に作り上げ、彼らを改善し続けなければならない。彼らには改善の余地がたくさんある。このチームは若いので、何年もかけて一緒に向上すれば、イングランドやヨーロッパのベストチームと戦っていくことができるよ」

そのようにコンテは語ったのだ。

特に「何年もかけて一緒に」という表現と、コンテにとってこれまでで最大の「我々」の使い方となったかもしれない。かつてインテルやチェルシーの指揮官であったコンテは、昨シーズン、スパーズの仕事をフラストレーションから全てを投げ出そうとしたこともあったが、今ここで彼はクラブに将来を誓ったのである。

日曜日に53歳になるコンテは、この夏、プレシーズンの親善試合の3試合目が行われる前に6人の新戦力を補強し、彼が戦力外と判断した選手たちは退団に向かっている。

記者から、ロンドンに残してきたエンドンベレ、ロチェルソ、ウィンクス、レギロンについて尋ねられたコンテは次のように回答した。

「クラブと話をし、選手たちには来シーズンのプランについて知らされていると思う」

「彼らは本当に優れた選手たちだし、クラブも私も、彼らはレギュラーとして試合に出るに値すると考えている。そのため、彼ら選手たちはここにはいないんだ」

ハリー・ケインや新監督人事といった茶番劇が繰り広げられていた1年前の同時期とは対照的に、スパーズのこの夏はここまでリラックスした状況が続いている。劇的な出来事が無いがために、逆に英国メディアの注目度も低く、今月はジャーナリストたちがちらほらクラブのツアーに帯同している。

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