ダニエル・レヴィとファビオ・パラティチの会談、アントニオ・コンテの将来、ジャンニ・ヴィオの存在感

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白髪のベントローネがホテルの周りを歩いているのを見かけたが、日頃、彼が選手たちにどんな仕打ちをしているかにもかかわらず、選手たちはベントローネを愛している。この愛想のいいフィットネス・コーチは、クラブで最も人気のある人物の一人であり、それはトレーニング・セッションで見られる光景とは正反対である。

トレーニングの様子について質問を受けたコンテは次のように語った。

「あなたにとっては強度の高いトレーニングかもしれないが、私にとっては普通のトレーニングだよ。昔、選手だった時も、監督になってからも、こういうトレーニングをしているんだ」

「もしかしたら、あなたや、『選手は楽しむためにピッチに出ている』と思っている人たちにとっては、不思議なことだったのかもしれないね。プレシーズンの間に体力のピークを迎え、最高の形でシーズンをスタートさせるために、それと怪我を予防するためにも重要だよ」

「怪我をしないために、特に筋肉系の怪我をしないためには、トレーニングセッションで筋肉を激しく鍛えなければならない。でも、私にとってはごく普通のことで、他の国でも同じことなんだよ」

テルアビブでは、毎日2回あったトレーニングが1回に減り、トレーニングも少しリラックスして行われるようになった。木曜日の朝、チームはトレーニングを行ってからロンドンのスタンステッド空港に向かったが、その際、ブラジル人たちは自家用飛行機の格納庫でロナウジーニョとばったり会い、多くのクラブスタッフも驚いたという。

そして金曜日、選手たちはまだ相当な暑さの残るイスラエルでトレーニングを行い、土曜日には軽いセッションをこなして、ローマ戦に向けたコンテの戦術と、韓国からチームの指導を開始したジャンニ・ヴィオとセットプレーの確認をした。

この元イタリア代表のセットプレー担当コーチは、クラブに入ると4830種類ものルーティンを考案し、特定の選手に合わせて調整するという。朝、ホテルでは、イスラエル人ゲストによるバーチャル・プレゼンテーションに参加する姿が見られた。

そして、リラックスした雰囲気に包まれた夕方のトレーニング・セッションを前に、ホテルのラウンジで仮眠をとっていた。きっと何千ものセットプレーの中から、どのトッテナムの選手に伝授をするかを想像していたに違いない。

このリラックスした空気は、クラブの上層部の間にも漂っていた。スパーズのダニエル・レヴィ会長、フットボール部門のマネージング・ディレクターであるファビオ・パラティチと新しいパフォーマンス・ディレクターのグレタル・ステインソンが同じラウンジでの会議を行い、レヴィとパラティチはホテルの宿泊者にセルフィーを要求されるなか、まだ顔バレしていないステインソンがその状況から脱出していた。

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