/フットボール選手は審判に敬意を示せ – 負の連鎖を生む審判の供給不足

フットボール選手は審判に敬意を示せ – 負の連鎖を生む審判の供給不足

毎週末に受ける罵倒、脅迫、威嚇を考えると、多くの審判員がこの職を離れていくのも不思議ではないだろう。

過去5年間、イギリスでは重量物運搬車の運転手のほぼ7人に1人がいなくなった。このように労働力の供給が減った一方で、運搬の需要は減らず、給油所の行列、燃料不足、輸入や配送の問題など、ここ数ヶ月に見られたあらゆる問題の原因となっている。

同じように、イングランドでは2021年に審判員の登録者が20~30%も減少したと言われている。このように労働力の供給が減る一方で、審判の需要は減っていない。そのため、今シーズンはすでに何千もの試合が延期されたり、資格を持った審判員が担当しない状態で試合を進行し、代わりにボランティアや代行者が笛を吹くという事態が発生している。

この人員不足は、国内外にパニックを引き起こしている。筆者は15年前から審判員として、イングランド北西部のジュニアリーグや社会人リーグ、セミプロの試合を担当している。毎週、私の携帯電話には、週末の試合の審判を依頼するマネージャーからのメールが殺到している。指導者たちからは「助けてください」とボイスメールが届く。リーグ事務局からは、週に何度も試合の手伝いを依頼するメールが届く。

これは、草の根レベルのフットボールだけで起こっていることではない。セミプロのリーグでは、試合予定をこなしていくための審判の手配に苦労しており、給料を得る選手がプレーし、ファンから入場料を取る試合においても、時には10試合の実戦経験も無い10代の審判に頼らざるを得ないこともあるほどだ。

パンデミックがこれらの問題の原因ではないが、間違いなく問題を加速させた。FA(イングランド・フットボール協会)は、毎年約7000人の審判が実戦から離れていると明かしたが、この18ヶ月間は、その後任となるべき審判を育成できていない。フットボールが再開されても、犬の散歩や孫の世話、庭いじり、閉じこもった趣味を続けることで人々の週末の過ごし方を充実させることができると気づき、復帰しないことを選択した審判も多い。私は審判を続けているが、以前より担当する試合数を減らしている。以前は土曜日の夜、私はいつも友人と出かける際に「遅れる」と告げて、試合の審判をこなした後に友人と合流したものだが、今は単に審判を休んで、貴重な交友関係を優先しているのだ。かつて月に平均10試合の審判をしていたのが、今ではその半分になった。

圧倒的多数の人にとって、もう審判をしないという決断の主な要因は、ほぼすべての試合で自分に向けられる罵声と攻撃的な言動である。毎週、私は審判が怒鳴られ、直接悪態をつかれ、不正行為で訴えられ、脅され、脅迫されているという話を聞き、そして、最近増えているネット上に拡散させる動画を通じても、目にしている。これもまた、草の根レベルだけの話ではない。