「クラブの選手であれば、試合に勝つことのみに集中している。クラブの財政、ファイナンシャル・フェアプレーに問題がないかどうか、誰が監督になるかなど、他のことは考えるべきではないんだ。『これが僕らのチーム、これが僕たちの監督とコーチ、そしてこれが僕らが戦う準備をする場所なんだ』という心持ちでいるべきなんだよ」
「そのつながりがあれば、クラブとしてどこに向かいたいかがわかるんだ。スポーツ・ディレクターが来て、どんな監督だとしても守られるプロセスを設定することができると思う。僕はスパーズやスウォンジーのようなクラブにいたけど、監督が就任すると、移籍やプレー方法については監督だけがその裁量権を持ち、監督が変わるとそれが変わる可能性がある」
「スポーツ・ディレクター、テクニカル・ディレクター、採用責任者など、そういった役職はすべて互換性があって、クラブとしてどうするかという枠組みが定まるんだ。新しい監督が来て、ビジネス全体の形を変えるというのは、他のビジネスだと奇妙に聞こえるかもしれないね」
「選手としての自分の経験から言うと、スポーツ・ディレクターとはあまり関わり合いがないよ。もちろん、会話したり、真剣に議論したりしたことはあるけど、実際の日々の仕事で目にする機会はほとんどなかったね。選手としては本当に自分の仕事に専念して、スポーツ・ディレクターが選手と話したがるタイプでも、あまりうまくいかないことが多いよ!」
過去5年間、スパーズではさまざまなことが目まぐるしく変化してきたが、デイヴィスは不動の戦力の一人である。続けて、これまでさまざまな監督のもとで選手として柔軟に対応してきたことや、マウリシオ・ポチェッティーノが5年間のスパーズ在籍中にプレミアリーグの頂点に最も近づいた理由について語った。
「監督が望むように僕はルールや指示に従うことができる選手なんだ。監督が望む通りに指示すれば、僕は全力を尽くしてそれに従うよ。僕は、何でも好きなようにできる自由を求めるような派手な選手ではないからね。僕はそういった枠組みや指示が好きで、それが自分の助けになる。それが僕の性格なんだよ」
「スパーズの現在のレベルでは、監督は、どのようにプレーするか、何を期待するか、基本的な動きをどうするかを指示することが最低限のことだと思っている。それが監督たちが導入する基本的なことだけど、性格はそれぞれまったく異なるんだ」
「ポチェッティーノは素晴らしい文化を築いた。当時の僕らは素晴らしいチームで、仲の良い若い選手がたくさんいた。みんな完璧に溶け合っていたんだ。確かに、構造は組み込まれていたけど、構造の範囲内であれば、大きな自由の要素もあったね。監督は僕らに多くの指導を叩き込み、基本的に僕ら全員が選手として成長できる完璧な環境を作ってくれたよ」
「彼と一緒にあのときあと一歩を越えられなかったのは本当に不運だった。レスターが優勝したシーズン、僕らは素晴らしいフットボールをしたけど、あと一歩を超えるには至らなかった。そして次のシーズンにチェルシーが優勝したときには、僕らが9~10連勝したのにチェルシーが結局それ以上勝ったんだ。だから僕らはあと少しだったと感じていたんだよ」