アンジ・ポステコグルーがプレシーズン・ツアーで取り組んでいるこれまでとは異なるアプローチ

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トッテナム・ホットスパーのヘッドコーチは、オーストラリアへの遠視から始まる夏のプレシーズン・ツアーのために選手たちを世界の裏側に連れて行った。

football.london/Alasdair Gold

トッテナムの31人の選手が、オーストラリア、タイ、シンガポールへのプレシーズンのツアーに向けたメンバーに名を連ねたとき、眉をひそめた者がいたと言っても過言ではない。

トッテナムの多くの選手が新しいクラブを探すためにホットスパー・ウェイに残ることになるだろうと大方は予想していた。このノースロンドンのクラブでは、過去のシーズンにチームで振るわなかった選手に対して、退団を促すためにプレシーズン・ツアーに帯同させないという冷遇を伝統的に行ってきた。

しかし今回は、クラブ・キャプテンのウーゴ・ロリスだけが、「新たな挑戦をしたい」と公言してその意向を示したため、ツアーには帯同せずに「移籍先を探す許可」を与えられた。アンジ・ポステコグルーはすでにグリエルモ・ヴィカーリオという背番号1を確保している。

予想外の動きではあるが、この夏に移籍が見込まれるかどうかに関係なく、オーストラリア人指揮官は十分な健康状態にあるトップチームの選手を全員遠征に連れて行った。彼らは日曜日の朝、パースのWACAグラウンドに集まり、そこで最初のトレーニング・セッションを前に伝統的な歓迎を受けた。 ロドリゴ・ベンタンクール(膝)、フレイザー・フォスター(背中)、ブライアン・ヒル(背中)、トロイ・パロット(鼠径部)、ライアン・セセニョン(ハムストリング)のみが怪我のリハビリを続けるためにロンドンに残った。

ポステコグルーに公平を期すために言うと、先週月曜の最初の記者会見で遠征メンバーの構成について自分の意図を明らかにしていた。

「私としては、できるだけ多くの選手たちに参加してもらいたいと思っている。全員そこにいることが、環境をどのように設定し、グループの周りの文化をどのように整えるかを理解するための最良の方法だからだ。だが、一部の選手にとってここに残った方が良いのであれば、我々はその決断を下すだろう。現時点ではその船にはあまり多くの人が乗っていないと思うよ」

57歳のヘッドコーチは自らの言葉に忠実であり、それはこのクラブでの仕事への取り組み方、そして自分のやり方と信念に対する自信においても顕著な違いだった。

他の監督がスパーズの新監督に就任していたとしたら、初めての国外でのトレーニング・キャンプで、退団を望んでいる選手たちを、新チームの構築のための初期の基盤づくりに加えたくなかっただろう。

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