アンジ・ポステコグルーがプレシーズン・ツアーで取り組んでいるこれまでとは異なるアプローチ

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ポステコグルーは、その容赦ない攻撃的フットボールとポゼッションをベースとしたフットボールを実践する。試合中にボールがピッチ上にある時間のトレーニング・セッションを行っているため、シーズン中にほぼノンストップで60〜70分間のトレーニングのみをこなす。一部の人にとってはそのやり方が極端だと思われるかもしれないと本人も認めている。 プレシーズンでは、今後、数ヶ月間に渡って必要なエネルギーに備えて、選手の体を物理的に準備する困難に鍛錬に取り組む。

「我々が別の道を歩むことになるということだ。我々は物事を違うやり方でやろうとしている。私が優れているからとかではなく、私は他の監督とは違うので、とにかくそれを理解してもらって、私が私のやり方でやっていくまでだ」

「これに賛同する人が増えれば増えるほど、より早く目標に到達できるようになる。抵抗があると、プロセス全体が遅くなるだけだよ。だが、私が明確にしておきたいのは、プロセスを変更するつもりはないということだ」

「我々が向かうべき目的地を私が変えることはないが、ただ少し脱線するかもしれないね。電車に早く飛び乗れば乗るほど、より早く目的地に到着し、人々が再び自分らしくいられるようになるんだ。私は人々に対して堅苦しくなるのを望んでいないんだ。我々がやるべきことをやっていくための環境を作れるように、選手たちには自分らしくいてほしいと思ってるよ」

「それが私のメッセージであり、できる限りありのままでいられるようにするためのものだ。なぜなら、新しい人がこの建物に来たとき、私は本当の彼らに緊張してほしくないからだ。みんなが安心して自分らしくいられるようになり、できれば我々がやるべきことをできるような環境を作ることができればと願っているよ」

ポステコグルーは、誰が自分の列車に乗っており、誰がそうでないかを間もなく知ることになるだろうし、彼がこれまでに自分のチーム構想に入るとは予想されていなかった非常に多くの選手を連れてきたという事実は、クラブでの彼らの状況に関係なく、誰に対しても同じように扱うという彼の一貫したメッセージを雄弁に物語っている。

彼の論理には別の要素もある。このオーストラリア人は、スパーズが過去に選手の放出に苦労したことをよく知っているだろう。クラブに選手登録されているすべてのトップチームの選手にとって、いったん構想外であることを明確にされても結局夏の移籍マーケットで退団しなかった場合に、後で新たなチーム体制のやり方に追いつくよりも、予め自分がどのようにプレーすべきかをよく知っておくことは害にはならない。

これは、退団が見込まれるトップチームの選手がU-21の選手たちと一緒にトレーニングするなり、あるいはスポーツ・サイエンス・スタッフと単独でトレーニングするように言わるなりしていたこれまでの夏とは大きく異なる。

この夏はロリスと負傷した5人の選手を除けば、チームのメンバー全員が地球の裏側での試合に出場できる。ハリー・ケインの移籍騒動の最中だが、本人はこのツアーを欠場するという考えはまったくなかった。ストライカーは日曜日にWACAグラウンドで伝統的なオーストラリアの歓迎を満喫し、イベント終了後に姿を見たダニエル・レヴィ会長と握手する姿が見られた。

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