それは驚くべきことではない。ファンデフェンは昨シーズン、ブンデスリーガで最も速いディフェンダーだったのだ。ポステコグルーが守備陣にリスクを負わせても、高い位置にラインを置きたがることを考えると、ファンデフェンならこちらのミスを相手に突かれないためのリカバリー・スピードを備えているのは実に頼もしいのだ。
しかしこの2人のセンターバックには、特に空中戦において欠点がある。ファンデフェンの身長は190cmだが、昨シーズンのブンデスリーガでの空中戦の勝率はわずか52.2%だった。 タプソバの成績もそれほど良くはなく、昨シーズンのドイツのトップリーグでの空中戦では55.6%しか勝てなかった。2人のプレーには弱点があるが、そこは適切なコーチングをすれば解決できるかもしれない。
しかし、スパーズがセンターバックの左で活躍できる有力な候補者を2人を特定したのは明らかだ。ヴィカーリオに加え、ジェームズ・マディソンとマノル・ソロモンも補強したこれまでの期間での補強状況を考慮すると、スパーズは守備の新戦力に関して正しい決断を下すだろうと信頼できる。 タプソバとファンデフェンは、どちらも舵が取りが怪しかった昨シーズンのスパーズのバックラインに重要なリーダーシップをもたらし、それぞれのクオリティがポステコグルーの考え方に適しているだろう。
選手として新たなプレースタイルへの適応を求める場合は、年齢とポテンシャルの理由だけでなく、おそらくファンデフェンの方が良い選択となるだろう。ポステコグルーは彼を自分のスタイルに合わせてセンターバックに仕立てることができるし、その多才さが適応力の高さを裏付ける。22歳のオランダ人は左サイドバックでもプレーできる。とはいえ、ファンデフェンを見送ってタプソバと契約したとしても、サポーターは失望すべきだというわけではない。クラブが現実的に両方と契約できないのはただ残念だ。
