過去の移籍マーケットでの補強を大いに妨げてきたダニエル・レヴィの移籍マーケットでの最大の弱点

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トッテナムの移籍マーケットにおける最大の弱点は、毎年、必ずクラブを妨げてきた。クラブがリクルート部門を改善し、アンジ・ポステコグルーが今夏から獲得に乗り出すまでは…。

football.london/Alasdair Gold

トッテナムがいかに選手を売るのが下手かを示す好例を知りたければ、2019年のチャンピオンズリーグ決勝で同クラブのピッチに立ったメンバーを見ればいい。

ちょうど4年前、マドリードでリバプールと対戦したマウリシオ・ポチェッティーノが率いたスパーズは、ゴールにウーゴ・ロリス、ディフェンスにダニー・ローズ、ヤン・フェルトンゲン、トビー・アルデルヴァイレルト、キーラン・トリッピア、中盤にハリー・ウィンクスとムサ・シソコのコンビ、ハリー・ケインの後ろにソン・フンミン、デレ・アリ、クリスティアン・エリクセンを配していた。

クラブにとって歴史的な初のチャンピオンズリーグ決勝に出場したチームのメンバーたちだったが、今週、ハリー・ウィンクスがレスター・シティに1000万ポンドで移籍するまでは、スパーズのダニエル・レヴィ会長がおよそ4500万ポンドの移籍金しか獲得できなかった。さらにその大半はクリスティアン・エリクセンとキーラン・トリッピアーがそれぞれ1700万ポンドと2000万ポンドで移籍したことによるものだった。

このうちローズ、フェルトンゲン、デレ・アリは移籍金ゼロで退団。アルデルヴァイレルトとシソコは微々たる移籍金で去り、ロリスもこの夏に同様の移籍になると見られている。

当時の先発メンバーで残っているのはケインとソンのみ。スパーズはどちらも売却するつもりはないとしているが、その姿勢を貫くなら、ケインが来夏にフリーで出て行く可能性がある。

先発メンバーだけではない。2019年6月1日のあの日、ベンチ入りしたメンバーを見てみると、売るタイミングを逃した選手のほうがはるかに多い。セルジュ・オーリエ、ヴィクター・ワニアマ、ルーカス・モウラ、フェルナンド・ロレンテ、ミシェル・フォルム、パウロ・ガッツァニーガはすべて移籍金を残すことなくクラブを去った。エリック・ラメラはブライアン・ヒルとのトレードに使われたが、そのヒルはまだスパーズでレギュラーを掴めていない。

フアン・フォイスやカイル・ウォーカー・ピータースの若手2人からは多少の移籍金を得ることができたが、後者は今夏の移籍が噂されているピエール・エミール・ホイヴィアとトレードでサウサンプトンに向かった選手だ。

残りの3人、ダビンソン・サンチェス、エリック・ダイアー、ベン・デイヴィズはまだクラブに残っているが、特にサンチェスは今夏の退団が予想されている。

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