ニコロ・ザニオーロやジャームズ・マディソンの補強は?アントニオ・コンテの中盤を完成させるための3人の退団

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Football London/Rob Guest

新シーズンに向けて、トッテナムが中盤の補強プランを完成させるために移籍マーケットを展望してみよう。

アントニオ・コンテは2022/23シーズン、中盤の選手選考で頭を悩ませることになりそうだ。1月にユベントスからロドリゴ・ベンタンクールを獲得して中盤を強化したトッテナムは、この夏にブライトン&ホーブ・アルビオンからイヴ・ビスマを獲得し、新シーズンに向けて本格的に動き出した。

過去数シーズンに渡ってシーガルズで活躍し、特に昨シーズンのスパーズ戦では目立っていたマリ出身のミッドフィルダーは、トッテナムの中盤に真のクオリティを与え、チームを次のレベルへと導いてくれることだろう。この4人の素晴らしい中盤の選択肢を手にしたコンテとファビオ・パラティチは、チーム戦力を肥大化させないために何人かの選手を放出し、さらに移籍マーケットの期限までに、より攻撃的なオプションが必要であるかどうかを判断する必要があるのだろう。

今回は、これから補強と放出でどのような動きをすることになるかを予想してみる。

放出

トッテナムは中盤をリフレッシュさせるために、何人かの選手を放出する必要がある。2020/21シーズン以来、先発メンバーに定着できずにいるハリー・ウィンクスのスパーズでの時間は終わりに近づいているように見える。

昨シーズンの最後の数ヶ月間、コンテのもとで限られた時間しかプレーできなかったこのアカデミー出身のミッドフィルダーは、プレシーズンの韓国ツアーのメンバーから外され、代わりにホットスパー・ウェイに残ってトレーニングを積んでいる。少し前にエバートンへの移籍が噂されたが、グディソン・パークへの移籍の話はいっぱんなくなり、彼がどこに行くかはまだわからない。

26歳のウィンクスは、同じスパーズのチームメイトであるジオバニ・ロチェルソと同様に、キャリアを再興するために移籍する必要がある。1月にローン移籍し、韓国ツアーのメンバーからも外れたこのアルゼンチン代表ミッドフィルダーがコンテの構想外であることは明らかで、ビジャレアルへのローン移籍で成功したことからも、ビジャレアルに復帰するのではないかと言われている。

しかしスパーズにとっては、この26歳のロチェルソをただ手放すのではなく、適切な移籍金を得ることが重要だ。ビジャレアルは、アルノー・ダンジュマを獲得した際の2115万ポンドがクラブの移籍金最高額であることが示すように、補強に大金をかけるクラブではなく、ダニエル・レヴィ会長がロチェルソを獲得した際に費やした金額を考えると、できるだけ高額で移籍をさせたいと考えているはずだ。

2019年の夏にスパーズに加入したタンギ・エンドンベレも放出しなければならないが、リヨンでのローンで出番を得られなかったことから、この夏の完全移籍はかなり難しいかもしれない。トッテナムでの苦闘の後、他クラブは残念ながら彼の獲得を望んで行列を作ることはないだろうし、ひとまずは彼がキャリアを軌道に乗せるために新たなローン移籍が答えとなるかもしれない。

これら3人のミッドフィルダーは退団する可能性が高いが、コンテとパラティチの2人はパペ・マタル・サールとハーヴェイ・ホワイトの次のステップを決定する必要がある。メスへのローンから戻ってきたサールは、トッテナムのプレシーズンで2試合出場し、ヘッドコーチとコーチングスタッフは彼のパフォーマンスをよく観察している。

コンテが見極めなければならないのは、この若きセネガル人がプレミアリーグの環境に対応し、チームの一員となる準備ができるかどうかということだ。もし、そうでないのであれば、またローン移籍をした方が本人の成長にとって良いだろう。特に、セントラル・ミッドフィルダーのポジションには4人の非常に優れた戦力が揃い、スパーズに残ってもプレー時間が不足することになる。

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