キリアン・エムバペの移籍の意思によってレアル・マドリードがハリー・ケインへの関心を冷ます

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このフランス人フォワードは、リーグアン王者の居城であるパルク・デ・プランスを離れるつもりだ。

Evening Standard/Dan Kilpatrick

レアル・マドリードは、パリ・サンジェルマンからの退団を表明したキリアン・エムバペの獲得に乗り出すと見られており、これによりハリー・ケインを獲得する意思が事実上消滅する可能性がある。

月曜日、エムバペは行使すれば2025年までとなる12ヶ月の契約延長オプションを、行使するつもりはないと明言してPSGを驚かせた。

24歳のフランス代表キャプテンの来シーズン終了後にフリーでPSGを離れることを視野に入れた決断は、この夏に彼の獲得を巡っての札束攻勢を引き起こす可能性がある。PSGは常にエムバペがフリーで去ることは許されないと主張しており、つまりクラブはこれから、最高額での獲得オファーを受け入れて、渋々売るかもしれない。

レアル・マドリードは長年エムバペに関心を持ち、今夏の獲得が有力視されているが、プレミアリーグのクラブからの関心がこれに競合する可能性もある。となるとジュード・ベリンガムを8850万ポンドで獲得することで合意しているレアル・マドリードは、同じ夏にベリンガム、エムバペ、さらにケインを獲得するのは現実的ではない。

PSGはエムバペに1億5千万ポンド前後を要求すると思われる。マンチェスター・ユナイテッドはケインとの契約を望んでいるが、契約を1年残しているイングランド代表キャプテンを、スパーズはどんなことがあってもプレミアリーグのクラブに売却するつもりはない。

スパーズは国外のクラブから1億ポンド相当の巨額のオファーを受ければ検討したかもしれないが、レアル・マドリードがエムバペの獲得を優先すれば、ケインが来シーズンもトッテナムに残る可能性が高くなる。

2年前の2021年、レアル・マドリードは夏の移籍マーケットの最終週でエムバペを獲得するために1億5400万ポンドのオファーを提示して猛攻勢を仕掛けていた。

過去にPSGがそのオファーを拒否したため、エムバペは契約満了を迎える翌年(2022年)の夏にフリーでベルナベウに移籍するのではないかという見方があった。

しかし当時、エムバペはPSGと新らたな契約を結び、レアル・マドリードはこの一連の騒動の顛末として激しく失望することになった。

レアル・マドリードは、ペップ・グアルディオラのもとでマンチェスター・シティがヨーロッパで圧倒的な力を持つことを阻止できるチーム戦力を築き上げるうえで、エムバペがベルナベウの象徴となりうる選手とみなしている。

シティはエムバペを獲得できる数少ないイングランドのクラブであるが、彼らがエムバペの獲得に動くかどうかはまだわからない。

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