サポーターはここ数シーズンのフットボールを必ずしも楽しめていなかったが、今やポステコグルーというスリリングで攻撃的なフットボールを要求する監督を得ただけでなく、それを実現するためのプレーメーカーを得たのだ。
ポステコグルーのシステムで、マディソンはその創造性を惜しみなく発揮するだろう。イングランド代表ミッドフィルダーは、オーストラリア人の4-3-3の3人の中盤の背番号8(インサイドハーフ)として、あるいは前線3人の右でプレーすることができる。新監督は4-2-3-1を採用することもあり、その場合はストライカーの後ろで背番号10を担うか、右サイドでプレーする。
ハリー・ケイン、ソン、デヤン・クルゼフスキ、リシャルリソンといった選手たちに素早いパスを送り、ボールを通すこの新戦力の能力によって、ポステコグルーの執拗な攻撃スタイルが歯車を得ることになるだろう。
そしてケインだ。トッテナムはこのストライカーを売却するつもりはなく、ポステコグルーは来シーズンも29歳のケインをチーム構想に置くつもりだという。
football.londonは、ケインが夏季休暇からクラブに戻り次第、ポステコグルーと会談の席が設けられ、そこで今後について話し合うことになると理解している。
ポステコグルーは、ケインが常に走り続ける必要がないように、これまでの彼のシステムを微調整し、来シーズンはケインに多くのチャンスを与えるだろう。スパーズは苦戦を強いられた昨シーズンでも、ケインはプレミアリーグで30ゴールを挙げた。新シーズンはそれをはるかに上回るチャンスが与えられるだろう。
マディソンはそのために大きな役割を果たすだろうし、ケインが引いた位置にポジションをとることを減らし、フィニッシュに集中できるようになる。このストライカーは、マディソンの得意とするキックの精度のせいでフリーキックを蹴る機会が減るとしても、この補強を高く評価するだろう。
トッテナムにとって、この移籍マーケットでやるべきことはまだたくさんあるが、プレシーズンが始まる前に2人の先発級の選手と契約できたことは重要な一歩だ。グリエルモ・ヴィカーリオはピッチの後方で、マディソンはもう片方でその役割を大いに堪能してくれるはずだ。