トッテナム・ホットスパーのクラブ内で、2023/24シーズンのプレミアリーグでアンジ・ポステコグルーが率いるチーム戦力の再建に努めるイタリア人がいる。
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トッテナム・ホットスパーには、レオナルド・ガッバニーニというイタリア人のチーフ・スカウトが影響力を発揮している。
昨年7月、43歳のガッバニーニはアントニオ・コンテのシステムやクラブのアカデミーに最適な選手を見つけるため、ファビオ・パラティチによってクラブに招聘された。それから1年も経たないうちに、かつてスパーズの方向性に大きな影響力を持っていたイタリア人トリオの中で、フィレンツェ生まれのガッバニーニだけが現在も残っている。
4月にパラティチが退団して以来、ガッバニーニはスパーズのダニエル・レヴィ会長と毎日対話を続けているとfootball.londonは理解している。
今月上旬にポステコグルーと会談したのもガッバニーニで、エンフィールドにあるクラブのトレーニング施設ホットスパー・ウェイで行われたこの夏の移籍マーケットに関するオーストラリア人の初会談には、レヴィやライアン・メイソンらも参加していたという。
ポステコグルーがオーストラリアやアジアの才能ある選手だけに強い知識を持っていると考えるのは愚の骨頂で、実際、彼は世界中の選手について百科事典に近い知識を持っているという人もいる。一方で、ガッバニーニがイタリアのマーケットにしか関心がないと考える人にも、同じことが当てはまるだろう。
ガッバニーニを知る者によれば、彼は世界中の選手の才能を見抜く優れた目を持っており、スパーズ以前はウディネーゼとワトフォードのポッツォ・スカウティング・ネットワークで高い評価を得ていた。ワトフォードではイングランド国内のネットワークを率いており、南米のマーケットへの造詣も深いという話もある。
また、このイタリア人スカウトはかなり現代的なスタイルで、選手をスカウトした後にデータを多用してさらなる裏付けを取る。パラティチは、ユベントスで長年スカウトを務め、スパーズにも連れてきたロレンツォ・ジアーニと共に、分析面でもガッバニーニを頼りにし、2人はコンサルタント・インターナショナル・フットボール・スカウトの役割を担っていた。
スカウトに関しては、ガッバニーニは判断をためらうような人間ではない。素早く選手を評価し、確固たる意見を述べる。
時にはイタリアのマーケットに目を向けることもあり、エンポリのゴールキーパーであるグリエルモ・ヴィカーリオこそがトッテナムに完璧にフィットするという、退団前のパラティティの確固たる評価ににガッバニーニは同意した。インテルやセリエA、ヨーロッパ中のクラブがこのゴールキーパーに興味を示す中、ノースロンドンのクラブは現在、この26歳のイタリア人の獲得に迫っている。