昨年の夏にファビオ・パラティチが8500万ポンドを投じノースロンドンにやってきたリシャルリソンとイブ・ビスマは、最初のシーズンで苦しんだ後、これからその投資を回収させる必要がある。
football.london/Rob Guest
1年前の移籍マーケットで、トッテナムのファンはクラブがこの夏に大金をはたいてくれることを切望していた。時計の針を12ヶ月前に戻すと、リリーホワイツはすでにフレイザー・フォースター、イヴァン・ペリシッチ、イブ・ビスマの獲得を決めており、7月初めにリシャルリソンがエバートンから高額の移籍金でやってきた。
この夏のN17はかなり静かな立ち上がりとなっている。アントニオ・コンテとマネージング・ディレクターのファビオ・パラティチの退任した今、ダニエル・レヴィが他の仕事を優先していることは理解できる。しかし、スパーズは先週の土曜日、ユベントスから1年半のローンを経てデヤン・クルゼフスキを完全移籍で獲得し、移籍マーケットに活気を取り戻した。
このスウェーデン人に続けて、エンポリのGKグリエルモ・ヴィカーリオがトッテナム・ホットスパー・スタジアムにやってくることになりそうだ。ウーゴ・ロリスが新たな挑戦を望んでいるため、クラブはこの夏にその後釜を探す必要がある。
新ヘッドコーチのアンジ・ポステコグルーに最高のチーム戦力を提供するため、トッテナムがこの夏に獲得する新戦力に注目が集まるが、12ヶ月前にパラティチが獲得したこの2人の選手は、オーストラリア人のもとで極めて重要な役割を果たす可能性がある。
1年前にもコンテのもとで即座にインパクトを与えられると見られていたビスマとリシャルリソンにとって、ノースロンドンでの最初のシーズンは多くの怪我に見舞われ、非常にフラストレーションのたまるものだった。トッテナムは彼らのベストな状態をまったく見ることができず、きたる2023-24シーズンこそは本領を発揮することを期待している。
リリーホワイツはこの2人に8500万ポンドを投じたわけで、巨額の投資に対する見返りがどうしても必要だ。ブライトン&ホーヴ・アルビオンから2500万ポンドで移籍したビスマは、様々な出来高を加えると3000万ポンド以上になる可能性がある。ピエール・エミール・ホイヴィアとロドリゴ・ベンタンクールがレギュラーとしてプレーしていたため、ビスマのプレー時間を制限されていた。
時折ピッチに立つ時間が与えられた時でも、このマリ代表ミッドフィルダーはコンテが求める戦術的な面で苦戦を強いられた。ブライトンを沸かせた時の面影はなくなってしまったのだ。
左足首のストレス骨折を治療するために手術を受け、3ヶ月の離脱を余儀なくされたビスマは、シーズン最後の3試合でようやく復帰を果たした。本人とすれば、怪我による挫折を乗り越えて今シーズンをポジティブな形で終えた26歳は、その3試合を通して、彼にレギュラーとして出場機会を与えればどんなプレーを見せてくれるのか、その片鱗を皆に見せてくれた。