トップ6を目指すトッテナムにとってこの勝利が重要であると同時に、2月末のチェルシー戦以来となるプレミアリーグでのクリーンシートを達成したことも大きかった。
「その点は僕らみんなが意識していたことでもあるし、長い間、追い求めていたものだったんだ。これが僕らにとって良いスタートになるし、シーズン終盤の試合に向けて頑張りたいね」
パレスに勝利した試合で目立ったトッテナムの選手がペドロ・ポロだった。ここ数試合、守備的なプレーでの苦戦を強いられていたが、今回はハリー・ケインの決勝点をお膳立てする素晴らしい攻撃的なプレーで、1月に加入した理由を誇示してみせた。
「ペドロはまだ若い選手だ。プレミアリーグのプレーの激しさや厳しさを僕らは知っている。ちょっとでもミスをすれば、それが世界中に知れ渡ってしまう環境だよ」
「彼がどれほど優れた選手であるかも僕らは知っているんだ。トレーニングのピッチで見てきたからね。これからミスをなくせば、トッププレーヤーになれると思うよ」
1月の移籍マーケットでスパーズに移籍してから3ヶ月しか経っていないペドロ・ポロについて、デイヴィスは新たな環境に馴染めるように努力をしてきた。
「そうなんだよ。クラブやプレミアリーグに来たばかりだと、特に移籍金のおかげで、周りの要求が大きく感じることや、それで好印象を残そうと焦ってしまうことがあるんだ」
「まず基本的なこと、簡単なことをきちんとやることが大切なんだよ。今日、彼はそれをやってのけたと思うね。よく守り、そしてチャンスを得たときにはいいプレーをした」
ブライトン&ホーヴ・アルビオンが月曜日の夕方に降格の危機にあるエヴァートンに5-1で敗れたことで6位にとどまっているトッテナムは、トップ6のポジションを維持し続けることでヨーロッパリーグの出場権を獲得したいところ。シーガルズはリリーホワイツよりも2試合多くを残しており、さらに8位のアストンヴィラも欧州戦の出場権争いに挑んでいることから、スパーズは残り3試合の結果次第で、ヨーロッパ・カンファレンスリーグに出場となるか、さらには欧州戦から完全に撤退することになるかもしれない。
現在、ファンの間では、トッテナムが1年間ヨーロッパから離れた方がいいと考える者もおり、話題になっているが、デイヴィスはヨーロッパの大会に出場する意味について述べた。
「ヨーロッパでプレーし、できる限り多くの大会に参加することが僕らの願いだよ。僕らにはそれだけの選手層があり、選手数も多いからね。だから、出場権は必要なんだよ。僕らの目標は、すべてのコンペティションでできるだけ上位に行くことだ。ヨーロッパのどの大会も、僕らにとっては重要だよ」