狡猾なトッテナムがマンチェスター・シティを相手に黒魔術を披露 – コンテの新たなスタンダードを打ち立てる

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シティのポゼッションの高さの割には、ウーゴ・ロリスのビッグ・セーブはなく、アーリング・ハーランドはイングランドにきてから初めて1試合を通じてシュートを打つことができなかった。

「アウェイのシティ戦で後半に4失点した後、チーム内で話し合って、自分たちが得意とするコンパクトなフットボールに戻ろうということになったんだ。アウェイのフラム戦でもそうだったし、昨晩もそうだった」

ロメロが一線を越えてしまい、87分にジャック・グリーリッシュへのファウルで2枚目のイエローカードを提示されたが、コンテはもっと「狡猾」であることを求め、自分たちらしい試合内容でシティと戦おうとする意欲の現れに指揮官は励まされたことだろう。

ロメロは、前半にもハーランドにスライディングで削りにいき、そこで最初の警告を受けていた。無謀な行為でその代償は大きかったが、それでもリーグ得点王に細心の注意を払うことを思い出させる効果的な方法だった。

他にも、もっと巧妙な駆け引きがあった。後半、ケビン・デブライネがピッチに入って数秒後にダイアーは蹴りをお見舞いした。これに記者席の後方に座っていたシティの分析官たちは、机を叩いて苛立ちをあらわにした。

また、デブライネが後半の終盤に放ったフリーキックがケインに当たったように見えたが、そこで狡猾なピエール・エミール・ホイヴィアが頭を抱えて倒れ込み、アンディ・マドリー主審が再び試合をストップさせるという場面もあった。

エメルソン・ロイヤルは、グリーリッシュとのバトルが非常に魅力的で、スパーズの精神とエネルギーを体現し、クラブでの最高のパフォーマンスを見せてくれた。後半は、シティの守備に隙間ができたため、スパーズが何度も前へ出て、より良いチャンスを得て、試合を終えた。

もちろん、ケインの活躍もあったが、ソン・フンミンは再び相手を威嚇し、デヤン・クルゼフスキは素晴らしい攻撃を繰り出し、3バックは堂々たるものだった。ケインはこのパフォーマンスを「スタンダード」と表現したが、試合後のピッチ上でのインタビューでイングランド代表キャプテンが感動的に語ったように、スパーズはシーズン後半戦もまだ十分に戦えるだろう。

リーグ戦の次の9試合では、リーグ順位で13位以下の8チームのうち7チームと対戦し、それよりも上の順位にいるチェルシー、ブライトンはホームでの対戦となる。一方、FAカップ5回戦ではシェフィールド・ユナイテッドかレグザムという有利なカードとなり、チャンピオンズリーグではイタリアで危機的チーム状態にあるACミランとベスト16での対戦が控えている。

昨年の今頃もスパーズは同じような状況にあった。ピッチ上で一貫性がなく、トップ4には程遠く、コンテの将来も不透明だったのだが、シティ戦の大勝で勢いづき、そこから見事に立ち直ったのだ。

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