アントニオ・コンテのイメージ通りのパフォーマンスによって、再びスパーズがペップ・グアルディオラのシティを出し抜く。
Evening Standard/Dan Kilpatrick
トッテナムはアントニオ・コンテ不在にもかかわらず、今シーズン初めて完璧なまでのコンテのパフォーマンスを披露した。
イタリアで手術を受けて療養中のコンテは、スリリングなカウンター・アタックと徹底した密着マークのディフェンスを組み合わせたゲーム・プランを実行し、まさにその黒魔術を存分に見せつけた選手たちを誇りに思うに違いない。
この試合でジミー・グリーブスを抜いてクラブ歴代最多ゴール数となる267ゴール目を記録したハリー・ケインは語った。
「監督がいない状況は簡単ではないよ。今日、僕たちは一致団結したチームであることを証明したんだ。監督はきっと誇らしげに見ていただろうね」
コンテのアシスタントであるクリスティアン・ステッリーニは、この1週間でコンテの代役を見事に務め、タッチライン上でコンテと同等のエネルギーを再現したことは称賛に値するが、このタイプのシティ対策である守備とカウンターのアプローチは、スパーズにとって十八番である。
スパーズはこれで5人の異なる指揮官のもとで同様のアプローチによってペップ・グアルディオラのシティを破っている。マウリシオ・ポチェッティーノ、ジョゼ・モウリーニョ、ヌーノ・エスピリト・サント、アントニオ・コンテ、そして今回はステッリーニだ。なお、ステッリーニはインテル時代から通算して、コンテ不在時の5試合で全勝を記録している。
ケインは付け加えた。
「自分たちが何をしなければならないかを掌握していたパフォーマンスだったね」
「簡単なことではない時もあったよ。深くまで下がって、そこで一丸となって苦しみ抜いたんだ。チーム全体が110%の力を発揮してくれたよ。監督も誇りに思っているだろうし、僕たちもそれを誇りに思うことができる」
2週間前にエティハドで4-2の敗戦を喫した後、コンテはチーム・ミーティングを開き、選手たちにディフェンスの基本に立ち返るよう要求した。そしてこの日曜日の献身的な守備では、後半にエリック・ダイアーとクリスティアン・ロメロによるシュート・ブロックがあったときには、決勝ゴールの瞬間と同様に最高の雰囲気で祝われた。