ファビオ・パラティチを巡る決断とプレミアリーグのルール – そしてトッテナムは沈黙を守る

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この先どうなる?

これから先はさらに厄介なことになる可能性があり、すべてはパラティチがディレクターとして現職を続けることができるかどうかにかかっている。また、この是非の決定の次に起こることが、フットボール部門のマネージング・ディレクターの人事を巡って、ノースロンドンのクラブに大きな影響が及んでくることは間違いない。

パラティチの活動停止処分がヨーロッパ中に拡張されるかどうかについて、UEFAにfootball.londonが問い合わせを入れたところ、UEFAは、先月からクラブ財務管理委員会 (CFCB)を通じた調査がまずユベントスに対して始まっており、「国家当局と協力して、金融違反の疑いに焦点を当てる」と表明した。

その調査は独立して行われ、CFCBはすべての調査結果を収集した後に報告をすることになるが、今回の決定で、イタリア・フットボール連盟の強い姿勢に注目したことだろう。

ユベントスとパラティチはイタリア国内で判決を不服として異議申し立てすることができ、地元メディアによれば、現在、連邦裁判所は判決の理由を提示するために最大10日間の猶予があり、それが公表された日から、ユベントスはさらに30日間、控訴を行うことができることになっている。

控訴を開始した後、スポーツ保証委員会が決定できるのは、処分の増減ではなく、確定した処分の取消するか否かのみとなる。イタリアのメディアによると、委員会はスポーツ裁判の中では最高機関となり、であり、もしそこで望むような判決が出なければ、ユベントスはラツィオ州行政裁判所、そして国家評議会に訴えなければならない。

スパーズへの影響は?

イタリアでの判決だけでなく、プレミアリーグのルールもまたパラティチとトッテナムが次にどのような展開を迎えるかに大きく影響を及ぼす。クラブとダニエル・レヴィ会長の一挙手一投足に多くの注目が集まる現在、土曜日の朝、小規模なサポーター・グループがホットスパー・ウェイの外でオーナーへの抗議行動を展開した。

パラティチが土曜日の朝も通常どおりに働いており、スパーズは移籍マーケットの最後の10日間を上手く立ち回るために、エージェントと接触していたとfootball.londonは理解している。現時点では彼の活動停止処分はイタリア国内でだけ有効であり、控訴のプロセスで中断終了するかどうかは別問題である。

過去12ヶ月に渡って、パラティチは移籍関連の仕事以外はクラブ内の他者に責任を移譲しており、移譲先にはパフォーマンス・ディレクターのグレタル・ステインソンとフットボール戦略ヘッドのアンディ・スコールディングを含む体制が構築されている。2人ともはファースト・チームとアカデミーの両方を担当しており、さらにマンチェスター・シティでアカデミーのコーチをしていたサイモン・デイヴィスがコーチング・メゾドロジーのヘッドとしてアカデミーのマネージャーを務めるディーン・ラストリックと協働している。

しかし、ファースト・チームに関しては、パラティチが経営陣とコンテとを繋ぐ窓口を務めており、過去にユベントスで共に過ごしたこともあって強い協力関係を築いている2人は日々会話しているとfootball.londonは理解している。

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