エティハドでの忘れられない夜の後、スパーズは1月にディフェンダーの補強を優先させるべきだ。
Evening Standard/Dan Kilpatrick
アントニオ・コンテのもとでのトッテナムの復活は、昨シーズンの守備の安定性に基づいて進んでいたが、その8ヶ月後には、その守備陣が崩壊している。
スパーズは、木曜日の夜のマンチェスター・シティ戦の後半に4度の失点を献上し、苦労して獲得した2-0のハーフタイムのリードを捨ててしまったことで、アントニオ・コンテへのプレッシャーは増してしまった。
ハーフタイムにはホームのシティのサポーターからブーイングが浴びせられ、後半からのシティは冷静さとプレーの強度を高めたが、フリアン・アルバレスのゴールで点差を半分にしたゴールを含む4つのゴールは、すべてスパーズの選手からの贈り物だった。
シティの最初の3ゴールはいずれもリヤド・マフレズとのマッチアップでボールを失ったイヴァン・ペリシッチのミスから生まれた。さらにゴールキーパーのウーゴ・ロリスは弾いたルーズボールをフリアン・アルバレスの前に転がしてしまい、そしてニアポストを抜かれての失点を喫し、また厳しい夜となってしまった。
後半に交代で入ったクレマン・ラングレは、シティの4ゴール目（マフレズの2ゴール目）の原因となる守備でのミスを犯し、またアーリング・ハーランドがゴールを決めた。
その結果、スパーズは直近のリーグ戦10試合中9試合で2失点以上を喫したことになり、10月以降の失点数はリーグ最下位に沈んでいる。
昨シーズンはクリスティアン・ロメロ不在にもかかわらず、3試合連続でクリーンシートを達成し、アーセナルを退けてチャンピオンズリーグ出場をもたらしたコンテだが、今シーズンの後退ぶりには目を覆うばかりのものがある。
その責任の大部分はクラブにある。ジョゼ・モウリーニョは4バックでの改革を望んだが、ポルトガル人の解雇から約2年後、コンテはロメロを除けばまだ同じディフェンダーの顔ぶれで仕事をしている。モウリーニョが2020年夏にトップレベルのセンターバックの補強を要求すると、スパーズは現在リーグアンのレンヌにローン移籍しているジョー・ロドンを獲得した。
昨年の夏、コンテも同様にかつてインテル・ミラノで指導したアレッサンドロ・バストーニの獲得をクラブに要請した。だが、このセンターバックが移籍を断ると、クラブは再び妥協し、ラングレをローンで獲得した。
ウィングバックのマット・ドハティ、エメルソン・ロイヤル、ライアン・セセニョンらは、スパーズの説得力のない補強戦略のさらなる典型例だ。夏にコンテらしい補強としてスパーズにやってきたペリシッチは、ワールド カップまたは単に年齢の影響に苦しんでいるようだ。彼は来月で34歳になる。
エリック・ダイアーとベン・デイヴィスはスパーズに引退まで居座らせるべきではないし、ダビンソン・サンチェスはいまだトップ6のクラブのディフェンダーのレベルではないように見える。つまり、コンテの守備陣のいずれもが彼のもとでの時間の経過と共に、ロメロを含めてどんどんと退化しているだ。
