トッテナム・ホットスパーのヘッドコーチは、クラブでの将来と、その先にある決断について残酷なまでに正直であった。
Football London/Alasdair Gold
アントニオ・コンテは、トッテナムの将来について決断を迫られていることを認め、自身が100％の納得がいかないのであれば、クラブを去ることになると語った。
今シーズン、スパーズは一貫性を見いだせずに苦しみ、週末にホームでアストンヴィラに2-0で敗れ、10試合連続で相手に先制点を許し、トップ4から脱落している。昨シーズンもそうだったが、このシーズン中もコンテはシーズン終了後のトッテナムでの将来について明言を避けている。
コンテとスパーズの契約は夏に終了するが、クラブは希望すればさらに12ヶ月の契約期間を延長できるオプションを持っている。トッテナムは、クラブの安定性を高めるために、コンテと新たな長期契約を結ぶことを望んでいる。
コンテは、プレミアリーグのクリスタルパレス戦を前に、ノースロンドンのクラブに適応するために最初は苦労したと明かし、過去に自身がタイトルを獲得してきたクラブと比較して、フットボール界の食物連鎖における異なる場所であることを認めている。そして、もしもこのクラブでの将来について納得がいかなければ、スパーズを去ると明言した。
「最初は簡単じゃなかったけど、これは大事な経験だと思うよ。素晴らしいクラブ、近代的なクラブに出会えて、ここで働けることに満足している。ポジティブであろうとし、創造しようとする人たちに出会ったんだ。現実を知っている人たちにも出会えたね。だからこそ、私はこれを受け入れたんだ」
「そうでなく（現実を知らず）、もしこのクラブの人たちが『すぐにタイトルを獲らなければならない』と言っていたとすれば、『申し訳ないが、1年でタイトルを獲れると考えるのは間違っている』と言い返しただろうね。だから、これを受け入れたんだよ」
「今、私に課せられているのはこれなんだ。スタッフ、選手たちとともに、クラブをより良くするために、強固な土台を作るために、強力に働き続けることだ。そして、この仕事を続けることに満足できて、いつか結果を出すことができれば、私はここに留まり続けるだろう。もし、100％納得できないのであれば、私は自分の仕事から離れることができるし、ここでの仕事から離れることもできる」
「我々が一緒にやっているのは大きな仕事なんだ。それが何であるか、重要なことであるかは、よく分かっている。でも、勝つためには、正しいコンディションを維持しなければならない。私のクラブでの仕事は、トッテナムが競争力を取り戻し、野心を持ち、言葉だけでなく実際の競争力を取り戻すための強固な土台を作ることだ」
「今のところ最も重要なのは、プロセスが始まったということだ。これはとても重要なことだ。そして、そのプロセスを加速させることもできるし、一歩一歩進んでいくこともできる。それは多くの状況にも依存するし、他のクラブにも依存する。我々が改善を進めていくだけでなく、他のクラブも成長し続け、多くのお金を投資ししてくるのだから、困難になるだろう」
「我々が辿るべき道はたった一つだ。ファン、クラブ、選手、みんなが一丸となって進むことが重要なんだよ。我々は一致団結し、十分な時間と忍耐力があれば、きっと良いことができると信じているよ。プロセスは始まっていて、これが今の現実なんだ」
