ペドロ・ポロへの関心とアカデミーとの分断の懸念を抱えアントニオ・コンテと契約交渉を開始へ

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Football London/Alasdair Gold

今週、トッテナムはアントニオ・コンテと、1月の移籍マーケットの開幕に向けて、彼自身の将来とスパーズの次の動きについて話し合いを行う予定だ。

トッテナム・ホットスパーは、新たな長期契約にアントニオ・コンテが合意し、将来のチーム構想についても今週前向きに話し合いが行えることを期待している。

昨シーズン、この53歳の指揮官は、スパーズを4位フィニッシュとチャンピオンズリーグへの復帰に導き、今シーズンも現時点でリーグ4位にノースロンドンのクラブを導いている。シーズン半ばのワールドカップによる中断に入り、2位のマンチェスターシティから3ポイント差、チャンピオンズリーグではグループ・ステージをトップ通過してベスト16に進出した。なおスパーズは、2021年11月に監督に就任したコンテと当初の1年半の契約期間から、さらに1年延長するオプションを保持している。

しかし、トッテナムはイタリア人のクラブでの仕事ぶりに大いに満足しているため、ダニエル・レヴィ会長とマネージング・ディレクターのファビオ・パラティチは、ノースロンドンで新たな条件でコンテを長期契約に結びつけたいと考えている。クラブ内にも、かつてインテルやチェルシーを率いたこの指揮官がスパーズに満足し、最近の家族との休暇で英気を取り戻し、新契約に書面にペンを滑らせることを望む声があるとfootball.londonは理解している。

彼の新しい契約の話し合いは、1月の移籍マーケットでのクラブのアプローチだけでなく、来シーズン以降のトッテナムの野心についてを含め、コンテのもとでどれほどのスピードでどれだけ遠くまで成長を推し進めるかの戦略協議に結び付けられるだろう。

スパーズは1月の移籍マーケットで2人の新戦力を獲得することが理想的であり、コンテは守備と攻撃の創造性を強化したいと考えており、さらに既存の控え選手たちをアップグレードする機会も狙っている。ワールドカップによる中断とヨーロッパ中のクラブで負傷者が増えていることで、通常よりも忙しい移籍マーケットになる見込みであるとfootball.londonは理解している。

このところ、スパーズははスポルティングの右サイドバックのペドロ・ポロに目を光らせている。元マンチェスター・シティの23歳は、スパーズが好むウィングバックで、トッテナムとの密接な関係を持つ大手エージェンシー「CAA Base」が代理人を務めている。しかし、彼はフィジカル面でコンテの要求するウィングバックの素質を備えているかについてはいくつかの疑問が残っている。

今月の話し合いで話題となるクラブ内のもう一つの側面は、アカデミーとファースト・チームの繋がりを断絶する可能性がある。コンテは、しばしばトレーニング・セッションで若い選手をファースト・チームに招き入れるが、その結果として若い選手を公式戦で起用するには至っていない。

このイタリア人は、すでに実力を証明済みのファースト・チームの選手たちを好み、若い選手の育成についての考え方は、このクラブのこれまでの監督とは異なっている。クラブのアカデミーのスタッフが自身のもとでファースト・チームの戦力になる準備ができた選手を育成することをコンテは期待しており、その育成にコンテ自らが関わり、役割を果たすことを望んでいないとfootball.londonは理解している。

ダニエル・レヴィ会長は、スパーズのDNAと若手選手の育成促進について継続的に掲げているが、一方でレヴィが就任してからの約20年で恵まれていないタイトルをクラブにもたらすことができる指揮官の存在も同様にクラブにとって重要であるため、これからトッテナムは大きな意思決定に迫られることになる。ファンは当然のことながらタイトルを渇望しているが、その犠牲として、アカデミーからファースト・チームに昇格するポテンシャルを持った若い逸材たちを今後何年間に渡って失うことになるかもしれない。

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