Evening Standard/Dan Kilpatrick
英国の政治家のグループが、トッテナムにメイン・スポンサーであるAIAとの関係を断つよう求め、クラブが「香港の人権侵害の支持者と協力している」と非難している。
中国企業であるAIAグループは、表現の自由を取り締まる香港の国家安全保障法を公に支持してきた。
2020年に導入されたこの法律は、抗議者を起訴することを容易にし、市民社会団体、労働組合、独立メディアの閉鎖につながった。
アジア最大の生命保険会社であるAIAグループは、国際的な非難にもかかわらず2020年に国家安全保障法を支持する公的声明を発表した。
英国政府はこの法律に反対しており、国会議員のグループはスパーズのダニエル・レヴィ会長に手紙を出し、クラブがAIAとの提携を解消するよう求めている。
Standard Sportに掲載されたその手紙の中で、政治家たちは国家安全保障法を支持し続けることによって、AIAは「中国が香港で残忍な全体主義体制を違法に確立することに正当性を与えている」と主張している。
アルトン卿、ベネット男爵夫人、シンクウィン卿らを含むこのグループは、この法律を「過剰で強権的」と糾弾し、トッテナムのAIAとのスポンサーシップをクラブの評判における「汚点」と表現している。
スパーズは2013年に初めてAIAとスポンサー契約を結び、それ以来、そのロゴがクラブのユニフォームの前面に画かれ続けている。
2019年、トッテナムはAIAとのパートナーシップを2027年まで延長するため、3億2000万ポンドと言われる新契約を発表している。
政治家のグループは、スパーズが「民主主義と平等の原則」に連帯するよう促している。彼らは、クラブがAIAとの契約を再考し、「他のスポンサーを探す」ように求めている。
その手紙には次のように綴られている。
「私たちは、香港の人々が一人ではないことを示さなければなりません。香港の人々の抑圧をサポートしている人や団体は、それによって利益を得ることはありません。そして、トッテナム・ホットスパー・フットボールクラブは、人権と自由をサポートしています」
AIAとスパーズのスポンサー契約の一環として、同社のブランドは2026-27シーズン終了まで、同クラブの男子、女子、アカデミーのユニフォームの前面に表示され続ける予定だ。
トッテナムは、本件についてのStandard Sportの取材に対しコメントを拒否した。さらにAIAにもコメントを求めている。