アントニオ・コンテ:リバプール戦を控えての記者会見

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ロメロがワールドカップに専念することに懸念しているファンもいるようですが?

ノー。でもロメロについては、もし私が『片足でもプレーできるか?』を尋ねれば、彼は『片足でプレーする』と言うだろう。ロメロが怪我をしたのは、彼がリスクを冒してでもプレーをしたからであり、我々もリスクを冒したかったからだ。彼は今の怪我をしたが、多くのチームが大きな負傷者をしているのが現実で、我々が3日ごとに試合をしているからなんだ。

我々は現状について対処不可能な状況だと見ている。将来、こんな状況を作ってはいけないし、昨今、選手の福利厚生について何度も耳にするが、それは選手の福利厚生に本当に関心があることを示すための丁寧な方法であって、このようなスケジュールであれば選手の福利厚生を本当に心配しているとは言えないからだ。

いつもいつも、『最も重要なことはショーを続けることだ』ということになってしまうが、今後、選手たちのしっかりと福祉に気を配ってるという偽善を語る人たちの話を聞きたくないね。

エリック
エリック

ロメロについては今回の負傷についての詳細な情報が少なく、最初にアルゼンチンのメディアから「ワールドカップには間に合う」との情報が出たこともあって、「本人はワールドカップを優先している(スパーズを軽視している)」との憶測が流れたことをコンテも理解して、強いメッセージを出しているね。

監督就任から1周年、おめでとうございます。

年老いて見えるか?まだたった一年だよ?

この1年を誇りに思いますか?

1年であらゆる面で大きな進歩を遂げたのだから、満足すべきだよ。昨シーズンはチャンピオンズリーグ出場圏内の4位で終え、今シーズンは多くの負傷者が出たにもかかわらず、グループ突破を達成することができた。2人、3人、4人と選手を失っても大丈夫なチーム戦力があること、そして重要な選手が大きな怪我をすると、他のチームであれば大きな代償を払わなければならないことを、人々はしばしば忘れているよ。

このような困難な状況に直面し、3日おきに13~14人の選手だけで連戦を戦っていくことがどういうことなのか、理解していない人が時々いるね。我々がやっていることは重要で、繰り返し言うが、可能な限り最善の方法で状況を管理しようとしているんだ。

マルセイユ戦のような前半がなぜ起こったのかと聞かれれば、確かに私は真っ先に誰よりもがっかりするよ。あのような前半にするための準備はしていなかったし、もっとアグレッシブにやりたかったんだ。

でも、私は自分がフットボールをやっていたし、選手だったから、大事な目標があるときや、別の状況を想定すると、精神的に守りに入りたくなることがあることを理解しているんだ。また、アグレッシブな雰囲気の中でプレーすれば、あの夜のマルセイユは本当にアグレッシブな雰囲気だったので、このような事態が起こり得るのだ。選手たちとも話したが、昨シーズンはカンファレンスリーグでグループリーグを突破することができなかったのだから、この成果を誇りに思うべきだと思うよ。

改善できるかと聞かれれば、イエスだ。まず、すべての選手を回復させ、あらゆる面で向上させる必要がある。だが時には、準備をしなかった戦い方で、強引に試合をしなければならないこともあるんだが、そういった困難に立ち向かわなければなりませんし、後半の選手たちの立て直しには誇りに感じている。

この困難を乗り越え、クラブにとって、ファンにとって、すべての人にとって本当に重要なこのグループステージを勝ち抜こうという強い意志を、選手たちは示してくれた。私の考えでは、多くの人がそう言うとは思っていなかったよ。

レヴィ会長
レヴィ会長

マルセイユ戦は、「事前に準備した戦い方ではなかった」または「これまでに実戦で採用したことのない戦い方だった(準備が十分ではなかった)」から、あの前半は選手に迷いがあったことを示唆しているね。

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