Evening Standard/Dan Kilpatrick
UEFAが、イングランドのリーグを戦うウェールズのクラブで育成期間を過ごした選手に対する見解を変えたことで、トッテナムが恩恵を受けることになった。つまり、ディフェンダーのベン・デイヴィスが、ヨーロッパ戦で「ホームグロウン」として数えられるようになったのだ。
これまでウェールズの選手はUEFAの大会では外国人選手としてカウントされていたが、チャンピオンシップ(イングランド2部リーグ)のスウォンジーの下部組織出身となるデイヴィスのような選手は、今後はイングランドのクラブで「協会育成選手」として登録できるようになる。
このルール変更により、スパーズは今シーズンのチャンピオンズリーグで、外国人選手を外すことなく25人のフルメンバーを選出することができるようになった。
UEFAの規則では、クラブは25人のメンバーのうち8人は自国内で育成した選手でなければならず、そうでない場合は登録メンバーの最大人数が減らされることになっている。
デイヴィスは、ジェド・スペンス、ジャフェト・タンガンガ、ハリー・ケイン、オリヴァー・スキップ、ライアン・セセニョン、ブランドン・オースティン、フレイザー・フォースターに続く、スパーズの8番目のホームグロウンの選手となった。
これまでのシーズン、スパーズはデイヴィスに加えてポルトガルのスポルティングCP出身でイングランド代表のエリック・ダイアーが外国人選手としてカウントされていたため、UEFAのホームグロウン・ルールに悩まされてきた。
2018-19シーズンには、アルゼンチン代表ディフェンダーのフアン・フォイスをチャンピオンズリーグの登録メンバーから外さなければならず、当時の監督であるマウリシオ・ポチェッティーノは「苦渋の決断」と表現していた。
ポチェッティーノはこう語っている。
「このレベルのフットボールでは、二度と繰り返せないミスだ。我々は解決策を見つける必要がある
なお、このルール変更を受けても、ダイアーは、アイルランド代表のマット・ドハティと同様、外国人選手としてカウントされ続けている。