Football London/Rob Guest
トッテナムの1月の補強選手は、サウサンプトンとのプレミアリーグ開幕戦対での4-1の勝利においてスター級の活躍をした。
マッシミリアーノ・アッレグリは、ロドリゴ・ベンタンクールとデヤン・クルゼフスキを手放した1月の決定の後、ユベントスに有用なオプションを残しているのは間違いない。ファビオ・パラティチが移籍マーケットの最終日に古巣であるユーベを襲撃したことで、一部のトッテナム・ファンから疑問の声があがったかもしれないが、その後のノースロンドンでの両者の活躍を見て、今、不満を漏らすサポーターは一人もいない。
アントニオ・コンテのチームに即座に投入され、チームを飛躍的に向上させた2人は、トッテナムがチャンピオンズリーグ出場権を獲得する上で極めて重要な役割を果たした。ベンタンクールの経験と冷静沈着なプレーは、チームの中盤を新たなレベルに引き上げ、クルゼフスキは5ゴール、8アシストの活躍で、ハリー・ケイン、ソン・フンミンと並ぶ強力な3トップを形成した。
スパーズがタンギ・エンドンベレやジオバニ・ロチェルソのように、外国人選手がプレミアリーグに適応するまでに時間がかかるのはよくあることだが、ベンタンクールとクルゼフスキは明らかにその例外である。イングランドでの最初の4ヶ月間で驚異的な成長を遂げ、活躍を披露した2人は、プレミアリーグでプレーする試合数を重ねるごとに、これからさらに良くなっていくはずだ。
先週末、トッテナムがサウサンプトンに4-1で勝利したとき、2人が傑出したパフォーマンスを見せていたのは当然のことだ。クルゼフスキはライアン・セセニョンのヘディング・シュートをアシストし、60分過ぎにはカーブをかけたシュートを自ら決め、この試合でのパフォーマンスにふさわしいゴールを記録した。
このスウェーデン人はサウサンプトンを翻弄し、彼がボールを受けるたびにサウサンプトンは危険にさらされることになった。その素晴らしいビジョン、完璧なタッチ、そしてスキルを発揮し、セインツは自陣ファイナルサードで彼に抗(あらが)うことはできず、終始トラブルに陥れられていた。
ジェームス・ウォード・プラウズのゴールでセインツが先制した9分後、セセニョンに見事なクロスボールを送り、同点ゴールが決まった。後半に突入しても彼はそのパスのクオリティで左ウィングバックの決定機をお膳立てした。この謙虚なスウェーデン人は、日々100パーセントの力をトレーニングでも出し続けており、やがて世界を席巻し、フットボール界で最高の選手の一人となる可能性を持っている。
一方、ベンタンクールは、クルゼフスキのように翌日のメディアの見出しに登場することはなかったが、中盤で素晴らしいパフォーマンスを披露し、間違いなく賞賛に値する選手だった。このウルグアイ人は、ボールを持っているときはとても落ち着いており、クオリティも高く、中盤からプレーをコントロールし、ボールを動かし続けた。
決して慌てることのない、本当に上品な選手だ。その良い例が、後半、ベンタンクールがボールを持ったまま自陣のペナルティ・エリアから出てきたとき、他の選手であればクリアしようとしただろうが、そこで彼は決して慌てなかったところに現れていた。このように、ベンタンクールは非常に優れた選手であり、コンテにとってミッドフィールドに欠かせない存在だ。