ジャーメイン・デフォー:アントニオ・コンテのような監督になりたい

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「この建物(ホットスパー・ウェイのクラブハウス)に入ったとき、俺が最初にクラブに加入した時(2004年)から残っている人たちの多さに驚いたんだ。それにトップチームでプレーしたことのない若い黒人選手たちにもトッテナムでコーチをする機会を与えられていることにも本当に驚いたね」

「なんとかして、これから先に他の黒人選手たちが到達したことのないようなチャンスを俺が掴みたいって思ってるよ」

2度の在籍期間で363試合に出場し143ゴールを挙げたスパーズへのコーチとしての復帰をデフォーが熱望したもう一つの理由は、アントニオ・コンテの存在だ。

このヘッドコーチはデフォーが10代のころに所属していたウェストハムの大先輩であるパオロ・ディカーニオを思い出させるイタリア人であり、すでに53歳のコンテから影響を受けている。

「いつか自分が監督になったら、できればコンテのように指導したいね」

「自分のチームがリーグで最もフィットした肉体を手にしていることを願うよ。選手として、疲労を感じずに一日中走り続けられる状態ほど素晴らしいものはないからね」

「数週間前、監督に会って話をしたんだ。彼は試合のフィジカルな要素について話してくれた。もちろん戦術的な要素も必要だが、相手チームよりもハードワークする姿勢が必要だよ」

「彼は本当にいい人なんだけど、とにかく勝ちたい、毎日向上したいという執拗なまでの姿勢を持っているんだ。俺は、プロフェッショナルであること、正しい方法で物事に取り組むこと、一生懸命に働くことなど多くのことをディカーニオから学んだ。それは常に俺の中に叩き込まれたものなんだ」

「だから、コンテについては『最高の指導者だ』って思っている。彼の経歴が物語っているよ。彼は勝者だ。彼は今、勝ちたいと思っている。フットボールクラブにとってエキサイティングな時が来ているよ」

自らを「フットボール狂」と表現するデフォーは、コーチングには常に興味があったというが、レンジャーズで監督を務めていたジェラードや、そのアシスタントで現在はQPRで指揮を執るマイケル・ビールとの会話の中で、コミュニケーションの重要性を説かれ、決心したそうだ。

「ミック(ビール)は、俺がコーチの道に進みたいと考えていることを知っていて、いかに人と話すことが重要かを教えてくれたんだ。コーチングの70パーセントは、人との会話、日常的な話し方だと思ってるよ」

「ハリー(レドナップ)はその点で最高だったね」

「彼は、どうすれば選手の心を動かすことができるかを知っているんだ。25人の選手がいれば、みんなそのスイッチが違うんだ。それぞれ異なるキャラクターがあって、異なるエゴがある。そういった選手の扱いにおいてハリーは素晴らしかったんだ。特に俺の扱いについてはね」

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