アントニオ・コンテとトーマス・トゥヘルのみが審判のシーズン前説明会を欠席していた

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The Telegraph/Matt Law

日曜日のスタンフォード・ブリッジで衝突したアントニオ・コンテとトーマス・トゥヘルは、審判団がプレミアリーグの20人の監督たちのために開いたプレシーズンの事前説明会に出席しなかった2人であったことが明らかにされた。

この試合後にトゥヘルがアンソニー・テイラー主審を自分のクラブに対して偏見を持っており、これ以上自分たちの試合の審判をするべきではないと示唆し、イングランド・フットボール協会が調査している。なお、コンテとトゥヘルは2-2で引き分けた試合の後に不適切な行為があったとして起訴された。両監督は8月18日(木)までに、この起訴に対して回答が求められている。

試合後にコンテと握手した際、トゥヘルがコンテの手を放さなかったことから始まった衝突の後、テイラー主審は両者に退場処分を下した。プレミアリーグは、審判団体であるプロフェッショナル・ゲーム・マッチ・オフィシャル(PGMOL)による2回の事前説明会のうち1回に出席し、来シーズンに審判が注目しているルール改正やポイントについて説明をするのでその場で質問をするようにすべての監督に呼びかけていた。

さらに、エリート審判育成計画の一環として今シーズンから導入された新しい評価システムにおいて、テイラーのパフォーマンスに対する委員会の評価に基づくと、どれだけ有効であるかをチェルシーにすぐに提供できると、Telegraph Sportは理解している。

監督への事前説明会で扱われたテーマは、昨シーズンの平均プレー時間よりも長くプレーできるように時間の無駄を排除し、遅延行為をより重く罰することが含まれている。昨シーズンの380試合の平均では、55分7秒がプレー時間となっている。事実、日曜日の試合では、テイラーが遅延行為をしたチェルシーのエドゥアール・メンディに対して、イエローカードを提示していた。

テイラーやPGMOLとしては、この事前説明会に出席しなかったトゥヘルや、代理の出席者を出さなかったチェルシーからの今回の非難に対して、猛烈な不満を抱いている。

2度の事前説明会は、1度目はイングランドの北部にあるクラブ向けに、2度目はロンドン以南のクラブのために開催された。トゥヘルとコンテは欠席し、どちらも代理の出席者を派遣していない。両クラブとも、出席する予定だった説明会の時に、それぞれの監督が体調を崩していたことを明らかにしている。なお、コンテは欠席したことについてPGMOLに謝罪の手紙を送っていた。

トゥヘルは試合後、テイラーのパフォーマンスについて幅広い攻撃をしたが、試合中の両監督の行為にも呆れる声があがっている。プレミアリーグ、FA、フットボールリーグで審判を統括するPGMOLは、審判が直面している課題について監督に直接話をし、フィールド上やビデオアシスタントレフリー(VAR)によるルールの解釈の根拠を説明しようとしてきた。トゥヘルは、チェルシーを対象としたPGMOLの事前説明会には参加したようだ。この組織は、シーズン開幕前に全20クラブに対して同じような説明会を行っている。

チェルシーは、新たに結成された独立した審判評価委員会の報告を待ってから、テイラーのパフォーマンスについて苦情を申し立てるかどうかを決めるという。情報筋によれば、トゥヘルが示唆したように、テイラーがチェルシーの試合から永久に外されることはないだろうとのことだ。

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