チェルシー戦で浮き彫りとなったソン・フンミンの課題とフォーメーション変更による打開策

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Football London/Emma de Duve

ソン・フンミンはトッテナムのシーズン開幕から2試合で大きなインパクトを与えるのに苦労しているが、リシャルリソンがそれを変えるかもしれない。

2022/23シーズンのプレミアリーグでトッテナムの試合はまだ2試合しか行われていないが、ライバル意識はすでに表れている。スパーズは日曜日にチェルシーと対戦し、ハリー・ケインが96分に同点ゴールを決める緊迫した試合展開で2-2と引き分けた。

アントニオ・コンテ率いるスパーズは低調なパフォーマンスを見せたが、その回復力と闘志で勝ち点1をもぎ取った。また、後半途中から6人の新戦力のうち3人を投入したことで、試合の流れも良い方向に変化したように見えた。

ハリー・ケインもソン・フンミンも、このロンドン・ダービーの1週間前に行われたサウサンプトン戦では、4-1の勝利に貢献することはできなかった。だが、日曜の試合では29歳のケインがゴールを記録し、ソンは本来のインパクトを残せずに苦労していた。

ソンの素晴らしいところは、ゴールやアシスト、そして期待されるインパクトを与えていないときでも、試合を盛り上げてくれるところだ。セインツ戦では、4本のシュート、4本のキーパス、3回のタックル、7本のクロスを記録していたのだ。

チェルシー戦では、2本のシュート、3本のクロス、2回のクリアを記録した。ラルフ・ハーゼンヒュットルが率いるサウサンプトンはこのアタッカーのマークを厳重に行ったが、トッテナムの3トップの脅威を軽減するという点では、スタンフォード・ブリッジでチェルシーが非常に上手く対応していた。

リース・ジェームスは、3バックでスタートし、セサル・アスピリクエタが投入されるとウイングバックに役割を変更し、両ポジションで質の高いプレーを見せた。トーマス・トゥヘルは、ブルーズの戦術に関して、多くの点で正しい決断をしていた。

ソンとケインのインパクトが弱まったことに関し、日曜日の夜に放送されたBBCのMatch of the Day 2でジャーメイン・ジーナスは、ケインが前に出て、ソンが低い位置をとった状況について分析している。

「あれでリース・ジェイムスには、前に行くための許可が与えられていたんだよ」

「ソンでもケインでも低い位置に動いたら、そこに付かないわけにはいかない。あれで前線のケインが孤立してしまい、彼の前には(カリドゥ)クリバリ、チアゴ(シルバ)がいて、さらにジョルジーニョが挟んでいるんだ。彼にボールを渡す場所がないんだよ。リース・ジェームスは積極的にタックルし、『やってやるよ』とばかりに前(ソンのマーク)に出ていった」

昨シーズン、ケインとソンはほぼ毎試合、互いにゴールやアシストを記録しており、いずれかが低い位置に下がって相方のためにチャンスを生み出していた。しかし、今シーズンの開幕から2試合では、相手がスパーズの攻撃陣へのマークをさらに細かく徹底し、それを阻止するようになってきているようだ。

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