アーセナルのAll Or Nothing エピソード5ではノースロンドン・ダービーの延期に一切触れず

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Amazon Primeのアーセナルのドキュメナリー・シリーズ「All or Nothing」のエピソード5では、延期されたトッテナムとアーセナルのノースロンドン・ダービーについては一切触れられていない。

2022年1月16日(日)は、アントニオ・コンテとトッテナムにとって忘れられない日になるだろう。トッテナム・ホットスパー・スタジアムの満員の観衆の前で、初のノースロンドン・ダービーが開催され、アーセナルを迎える予定だった対決は、プレミアリーグがガナーズからの要請を受け入れたため延期されたのである。

プレミアリーグは試合開始の24時間前にようやく、ミケル・アルテタ率いるガナーズが試合に出場できる選手が規定数(フィールド・プレーヤー13人、ゴールキーパー1名)に満たなかったことを発表した。この選手数は、Covid-19の罹患者だけでなく、負傷者やアフリカ・ネイションズカップに出場している選手が離脱している選手などによるものだった。

当時は大きな話題となったが、間違いなく2021/22シーズンのプレミアリーグで最も大きな話題の一つである。

その1ヶ月前、トッテナムはクラブ内でCovid-19が大発生し、英国健康安全局の助言でトレーニングのトップチームが使用しているエリアを一時閉鎖せざるを得なかったため、ヨーロッパ・カンファレンスリーグのレンヌとのグループステージ最終節に出場できず、同大会から敗退している。コンテは試合前の記者会見で、8人の選手と5人のスタッフが陽性であることを明らかにし、連日、新たな感染者が出ているため、この数は今後も増え続ける可能性があると述べていた。

レンヌとの試合日程を変更し、そのためにプレミアリーグのレスター・シティとの試合を変更することをトッテナムは望んだが、プレミアリーグへのその申請は認められず、結果的にレンヌが3-0で勝利を収めた(スパーズの不戦敗)。この決定は、トッテナムにとって不本意なものだった。

当時、クラブが抱えていたCovid-19の問題を考えると、プレミアリーグの扱いに非常に不満を持っており、1ヶ月後のノースロンドン・ダービー延期のニュースは、コンテとトッテナムにとって全く良い影響を与えなかった。プレミアリーグが延期を公式に発表した後、スパーズは声明で自分たちの気持ちを明確にし、アーセナルの申請が承認されたことに「非常に驚いている」と述べている。

その延期となった試合の数日前にリバプールとのカラバオ・カップ準決勝を戦ったガナーズは、延期が発表された当時、負傷や代表招集による離脱者が大半を占め、Covid-19の陽性者はたったの1人であったと伝えられていた。

フットボールに怪我や代表戦出場はつきものであり、プレミアリーグの決定にトッテナムが憤慨したのも無理はない。この試合は、5月にトッテナム・ホットスパー・スタジアムで両者が対戦するまで、大きな話題となり、その余波は続いていた。

そのため、アーセナルの2021/22シーズンに焦点を当てたAmazonのドキュメンタリー、All or Nothingのエピソード5で、1月の延期について全く触れられていないことは、サポーターにとってはショックかもしれない。当時、この話がメディアの紙面やスポーツ・チャンネルを賑わせていたことを考えると、このエピソードで全く触れられていないことに驚く人は多いだろう。

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