Evening Standard/Dan Kilpatrick
アントニオ・コンテとジョゼ・モウリーニョが、ハイファのサミー・オフェル・スタジアムで行われるトッテナム対ローマとの親善試合で再会し、プレミアリーグの偉大なライバル関係の1つが土曜日に再開されることになる。
2016年の夏にコンテがモウリーニョの後を継いでチェルシーの監督に就任し、2016年10月にその前の2015-16シーズンの10位転落を「モウリーニョのシーズン(「大失敗のシーズン」の意)」と酷評したが、同じく2016年の夏にマンチェスター・ユナイテッドを指揮を執り始めていたモウリーニョはこれに応戦し、それから2人は繰り返し衝突していた。
さらにコンテはモウリーニョを「小さな男」と表現し、「老人性認知症」だと非難し、モウリーニョはコンテの「植毛」や「カルチョポリ」(2000年台にユベントスのルチアーノ・モッジ会長を中心に起こった大規模な八百長事件)を示唆するなど、多くのハイライトがあった。
2018年2月、彼らは不安な停戦に至ったが、土曜日のイスラエルでの再会を控え、どちらもかつての確執の激しさを忘れてはいないはずだ。
今週末、モウリーニョはコンテの後を(間接的に)継いで3度目(チェルシー、インテル、そしてスパーズ)となる元クラブとの対戦で、ライバル関係にさらなる躍動感が生まれている。
カラバオ・カップ・ファイナルの6日前に解雇されたことで、ノースロンドンのクラブでの思い出は苦いままであろうモウリーニョ。先日、すでにローマでヨーロッパ・カンファレンスリーグを制したことで、モウリーニョは自身の監督キャリアの中でスパーズが「唯一タイトルを獲れなかったクラブ」となり、その無念さは際立っている。
11月にスパーズの監督に就任してからというもの、コンテも明らかにモウリーニョと同じ運命を辿ることを懸念しているだろうが、そこで大きな疑問となるのが、スパーズでコンテのこれまでの任期がモウリーニョのスパーズでの17ヶ月間と比較してどのように評価できるかという点だ。
コンテの決断は、特にデレ・アリとタンギ・エンドンベレという特定の個人に対するもので、モウリーニョの決断の多くを正当化しており、概して、2人の監督は同じ選手たちを信頼しているのだ。
モウリーニョ体制を通じて、スパーズは進歩的な監督のもとであれば実力を発揮できる優秀なチームなのか、それとも「スペシャルワン」がしばしば示唆したように、優れた指導力を無にしてしまう規格外のチームなのかということが、永遠の疑問であった。