ベン・デイヴィスがアメリカ/カナダ・ツアーのためにトロントで合流したのが、つい昨日のことのように思える。あれは2014年の夏だった。それから8年、クラブで271試合に出場し、スパーズのユニフォームを着て最高のシーズンを送った後、ベンは2025年まで契約を延長した。
卓越した安定感を誇るウェールズ代表ディフェンダーが自ら言うように、「この物語は続く…」。
現在29歳のベンは、21歳になったばかりで、スウォンジーからゴールキーパーのミシェル・フォルムとともにスパーズに移籍してきた。2014年7月24日、BMOフィールドで行われたトロントFCとの親善試合でスパーズでのデビューを飾った。左サイドバックとしてやってきたベンは、その後、6年間ダニー・ローズとポジションを争い、2020/21シーズンにはセルヒオ・レギロンとポジションを争うことになった。
アントニオ・コンテが監督に就任し、3-4-3システムを採用したことで、ベンにとって新たな役割となる3バックの左サイドを担うことになり、その機会を両手でがっちりとつかんだ。
11月のアントニオ就任後、36試合中34試合(うちプレミアリーグ27試合中26試合)で先発出場し、2021/22シーズンの全公式戦で43試合に出場し、ベンにとってこれまでで最高のシーズンとなった。最終的に27試合に出場し、4位フィニッシュによって来シーズンのUEFAチャンピオンズリーグへの復帰を決めた。
同時に、ウェールズ代表として77回のキャップを誇るベンは、6月に行われたウクライナとのプレーオフに勝利し、ドラゴンズが1958年以来初めてとなる2022年カタール・ワールドカップの出場権を獲得するのに大いに貢献をしたのだ。
今、彼が好調なのもうなずける。
「新しい契約にサインできたことを嬉しく思っている。あの昨シーズンを経て、そしてクラブが経験したこの夏、このクラブにいるのが今ほどエキサイティングな時はないよ。昨シーズンはかなり良いシーズンだったと思うし、自分のフットボールを楽しめたし、そこでクラブから契約延長の話が来たときには、それ以上嬉しいことはなかったね」