この厳しいプレシーズンを経て、選手たちはより強く、よりフィットした状態で新シーズンに臨むだろうし、コンテという自分の体から汗を一滴残らず絞り出すようなヘッドコーチがいるのだから、このトレーニングを避けることはできない。
かつてベントローネはFourFourTwoにコンテについて語ったことがある。
「彼は自分の限界を理解することに長けていた」
「それを補うために、彼はいつもハードで集中したトレーニングをこなし、自分の最大限の力を発揮していた。毎年、彼は(戦力として)疑問視されていたが、最終的にはユベントスに残り、キャプテンになった。努力と汗ですべてを手に入れたんだよ。その経験を今のコーチングに生かしたのだ」
この日のトッテナムのトレーニングは、ルーカス・モウラに対するタンガンガのタックルのように、速いペースとタフなタックルで、足首を痛めながらしばらくの間ダウンしている選手もいるほど、プレーの強度が高かった。
クリスティアン・ロメロは、エリック・ラメラのような存在になりつつあるようだ。すでにロメロのアグレッシブさはトッテナムでも有名で、彼とのトレーニングが始まると、必ずチームメイトがすね当てを着用するほどだった。トレーニングでのロメロは、同胞であるラメラと同じような振る舞いをしているのだ。月曜の夜、ロメロがエメルソン・ロイヤルにタックルを放った時にエメルソンは激怒したが、その後、南米出身の2人は、トレーニングを再開した。
コンテは、セッションの最初の30分以内にデヤン・クルゼフスキを軽度の負傷で失った。スウェーデン人は、トンネルを歩いているときにふくらはぎの筋肉を指しているように見えたる。このセッションの後、ピッチの脇でスパーズのフットボール担当マネージング・ディレクターのファビオ・パラティチに話しかけたとき、クルゼフスキは元気に動いているように見えたので、単に予防的なトレーニングの停止であったことを祈るばかりである。
トッテナムのプレシーズンはまだ始まったばかりだが、8月6日に行われるサウサンプトンとのシーズン初戦では、あらゆる意味で見違えるようなスパーズの選手たちが顔を揃えることになりそうだ。新シーズンのプレミアリーグは要注目だ。