「通常、それはグループで成し遂げることであり、今、取り組んでいるのは我々に成功をもたらすグループを構築することだ。その文脈では、依然として優れた個人が必要であり、最高の選手が必要であり、それは変わらない。これまでに（チームの）成功を手にしたことがないからと言って、その選手を評価しないなんてことはないんだ。その選手のせいでこれまでに在籍したチームがそうなったのではなく、他の理由によるものかもしれないからね」
ポステコグルーはまた、トッテナムの監督に就任したその瞬間から、プレシーズンの間も、やがてケインがチームから離れることになることを知っていたと明かした。
「そうだね、よく分かってたよ」
「特定の選手を残留させることを私の契約交渉に含むことはなかったんだ。仕事を引き受けるときはそういったデューデリジェンス（契約相手の査定）を行うものだし、背景で何が起こっているのかを知るために私が十分に調査されていることを願っている」
「このような会話をするが、それは公の場でのことだった。ハリーほどの地位を誇る選手が契約の最終年を迎えようとしているのだから、そこで何が起こっているのかを知るためにあまり多くの調査は必要ないだろう。私も事前にこの結末が最も可能性の高かったということを知っていたよ」
ケインがブンデスリーガに行くことを選んだことについて語るポステコグルー。
「誰かに自分の気持ちを代弁されるのが私は不快だし、だから私は他人の気持ちを代弁したくはないよ。ハリーには、彼の人生やキャリアにおいて今回の決定を下した理由について話すべき席が設けられるだろう。それを説明するのに最適な人物は彼なんだよ」
「私がすべての情報を持っているわけではないし、それを私が理解しているかどうかは関係ない。彼は知っているはずだ。私がここに座って『まあ、私ならここに残っていただろう』とか『私だったら去っていただろう』と言うのは簡単だが、私は『ハリーの人生を生きていないし、彼がどのような状況にいるのかも知らない。もし誰かが私の決断について、その理由を推測するのはフェアじゃないと思うので、私はハリーに対してもそのようなことはしたくないんだ」
トッテナムは選手たちと共にこれから前進することになるが、ケインの退団が迫っているというニュースが飛び交った後、ドレッシングルームの雰囲気はどうだったか尋ねられたポステコグルーは、これについても自分が答えられる立場にないと語った。
「私はドレッシングルームにはあまり立ち入らないんだ。選手たちに任せているからね。キャリアを積んでいくうちに、フットボールクラブは非常に早く前進することに気づいたんだよ。選手たちが時間がないと理解している時にこそ、問題への対応が加速するんだよ。今、48時間後にプレミアリーグの開幕戦を控えているが、そこが彼らの焦点だ」
