ポステコグルーのチームでは、その背番号6が2人の背番号8を前線に押し上げて、攻撃への貢献度を高めるための縁の下の力持ちとなる。この2人の背番号8において、ベンタンクールが1枠を確保するとみられ、同様に新加入のジェームズ・マディソンも同じカテゴリーだろう。ポステコグルーのチーム構想に入ればタンギ・エンドンベレもおり、パペ・マタル・サール、デヤン・クルゼフスキもこのポジションでプレーできる。
トッテナムで悪夢のような1シーズン目を過ごしたマリ代表のイヴ・ビスマは、背番号6の役割を担うことになるだろう。ビスマはブライトン＆ホーヴ・アルビオンでの最後のシーズンにこのポジションで起用されており、経験も豊富だ。
ポステコグルーが3人の中盤を2人に変えることを決断しない限り、ホイヴィアはおそらくどちらの役割にもフィットしなそうだ。残念なことに、6月の代表招集を終えて休暇を楽しんでいるこの選手の未来ははっきりとしない状態である。そして、プレシーズンの4試合にポステコグルーがどのようなチーム編成で臨むかを見れば、彼の状況はよりはっきりするだろう。
この夏にアトレティコ・マドリードへの移籍が噂されているこのデンマーク人をトッテナムが手放すとすれば、その年齢とこれまでのクラブと代表で積んできた豊富な経験から、ホイヴィアが選択肢に事欠くことはないだろう。Transfermarktでは3800万ポンドと評価されており、スパーズはかなりの移籍金を手に入れ、それをポステコグルーのチーム戦力の強化に回すことができるだろう。
クラブが決断を下すとすれば、この夏は最適なタイミングだろう。契約も残り2年となり、これからその価値は時間とともに下がっていく。スパーズはポステコグルーのもとで中盤に十分なオプションを確保する必要があり、特にビスマは1月から2月にかけて開催されるアフリカ・ネーションズカップでのマリ代表として出場することになれば、その間に何試合も欠場する可能性がある。
また、ドレッシングルームで重要な発言力を持つホイヴィアが新たな挑戦のためにクラブを去ることになれば、その存在は大きな損失となる。すでにリーダー不足に陥っているスパーズは、トッテナムの背骨である4人のリーダーたちが全員退団するという事態に陥る可能性がある。
このリーダーたちとは、ホイヴィア、ウーゴ・ロリス、エリック・ダイアー、ハリー・ケインで、残りの3人はトッテナムとの契約最終年を迎えている。ノースロンドンに変革の夏が訪れ、トッテナムにとってはここ数年の不遇をリセットする好機となる。
スパーズが転機を見据える中で、ホイヴィアもチームの大きな変化の一端を担うことになるかもしれない。
