トッテナムのストライカーはこの夏の移籍マーケットで複数のクラブへの移籍が取り沙汰されており、中でもバイエルン・ミュンヘンがその獲得レースをリードしている。
Telegraph/James Ducker
トッテナムのダニエル・レヴィ会長は、この夏の移籍マーケットの期間中にイングランド代表キャプテンに契約延長にサインをするよう説得できない場合、売却する必要があると言われている。
スパーズのオーナーであるジョー・ルイスは、来夏にフリーでケインを手放すことを避けるために、ケインが契約延長に応じないのであればこの夏に放出するようにレヴィに伝えたとされている。
関係筋によると、レヴィがストライカーに契約延長を説得できなかった場合、ルイスはクラブが巨額の移籍金の獲得を放棄するのではなく売却すべきだと考えており、トッテナムはケインの価値をおよそ1億ポンドと評価しているという。
現在ケインに対して3度目のオファーを準備しているバイエルン・ミュンヘンは、ケインがトッテナムとの新契約を結ぶことを望んでいないと考えている。一方、トッテナムはケインのクラブ残留のために週40万ポンドもの新契約を用意しているとみられている。
ルイスのこの最後通達を受けて、マンチェスター・ユナイテッドがエリック・テンハーグの夢の補強ターゲットとなるケインへの関心を正式に表明するかどうかはまだ分からない。
しかし、今のところ、ユナイテッドはアタランタのストライカー、ラスムス・ホイルンドの獲得を目指しており、他の補強ターゲットもリストに載せている。そもそもトッテナムがユナイテッドにケインを放出する意思があるのか、そして移籍金がどれほど高額になるのかについて懸念がある。
金曜日に30歳になるケインを売却せざるを得なくなった場合、レヴィはプレミアリーグのライバルではなく国外のクラブに売却することを望んでおり、それがバイエルンの立場を優位にしている。
それにもかかわらず、ユナイテッドにとってこの夏に現実的に獲得可能なストライカーの中で最もゴールの保証に高いケインの獲得レースに参戦せずに、バイエルンへの移籍を許すということになれば、ケイン獲得の可能性が与える高揚感を考えると、多くのユナイテッド・ファンを苛立たせるだろう。
ケインの妻ケイトはミュンヘンで新居を探していると伝えられており、バイエルンはケインが加入する意思があると信じている。
この国外への移籍は、アラン・シアラーのプレミアリーグでの最多ゴール記録を破るというケインの野望を事実上終わらせることになる。ケインは現在、シアラーの通算260ゴールまで47ゴール足りていない。