アントニオ・コンテがトッテナム・ホットスパーを去った理由を振り返り、「もっと低い順位であぐらをかく監督もいただろう」と言及し、今後についてはイタリアのクラブでも国外のクラブでも新しい仕事に就くことに前向きであることを明言した。
このイタリア人指揮官は、3月にトッテナムと双方合意の上で契約を解除した後、フリーとなっている。
今週、イタリアのアレッツォで行われた授賞式に出席し、記者のインタビューを受けて自身の将来の計画について語った。
「私にはまだ指導者をしたいという情熱があるよ。もしその情熱を失ってしまったら、自分の内面を見つめ直して、この仕事を続けるのは自分にとって適切ではないと考えるだろう」
「とはいえ、私も衝動的に新しい仕事を探しているわけではないんだ。もし、重要で真剣なプロジェクト、モチベーションが上がるような役割があれば、イタリアでも国外でも検討するつもりだよ」
かつてユベントスとインテルの監督を務め、来月に60歳を迎えるコンテは、トッテナムでのわずか15ヶ月間の経験をどう評価しているかと尋ねられた。
「直近のクラブでの経験は、本当にすべての経験がそうであるように、ポジティブなこともあればそうでないこともあったね。この経験は素晴らしいもので、可能な限り最大限のことをやって、持てる力をすべて出し切ったんだ」
「私が着任したとき、チームは8位か9位だったが、チャンピオンズリーグへの出場権を獲得した。そして今シーズン、チームが4位に位置していたときに私はトッテナムと決別することを決意した。もっと低い順位であぐらをかく監督もいただろう」
トッテナムはコンテの退任後に順位を急落させ、結局プレミアリーグを8位で終え、ヨーロッパの大会への出場権を逃した。
コンテは、スクデットを獲得したナポリやユベントスへの復帰の可能性など、イタリア・カルチョ界で数多くの職に就くとの噂が出回っている。
なお、チャンピオンズリーグ決勝に進出したインテルは、シモーネ・インザーギの続投が決定したため、彼の選択肢から外れている。
