マディソンが夢の中盤の最後のピース
トッテナムはクリエイティブなミッドフィルダーを渇望して久しい。正確には、クリスティアン・エリクセンがインテル・ミラノに移籍した後の2020年1月からだ。
特に、ポステコグルーが率いる中盤の3人のうち2人は、前に出てゴールやアシストで貢献することが期待されている。レスターのジェイムズ・マディソンは、フォックシーズのチャンピオンシップ降格に伴い、キングパワー・スタジアムからの退団が確実視されているため、多くのクラブが狙っている。
しかし、移籍マーケットで4700万ポンドと評価されているこの選手を、スパーズがやすやすと獲得することはできないだろう。ニューカッスル・ユナイテッドとアーセナルがこのイングランド代表ミッドフィルダーの獲得に乗り出しており、この2チームはマディソンをチャンピオンズリーグの舞台に立たせることができる。
昨シーズン、苦戦を強いられていたレスターで10ゴール、9アシストを記録し、その前のシーズンには30ゴールに絡む活躍を見せたマディソンは、ポステコグルーのもとでプレーすれば、大きく開花するかもしれない。また、現在トッテナムに所属している選手では、タンギ・エンドンベレとジオバニ・ロチェルソがその役割を担う可能性がある。
昨シーズンはコンテの構想から外れ、ローンでの退団を余儀なくされた両選手だが、監督が変われば、過去の冷遇から解き放たれる可能性もある。しかし、大金を投じて移籍したトッテナムでの4年間、ふたりともうまくいっておらず、ポステコグルーの就任だけで2人を完全に変える保証はない。
オーストラリア人指揮官はプレシーズンにチーム戦力を見定めることなり、そこで新シーズンに向けたチーム構想を固めるだろう。この2人がチーム構想に入らないのであれば、スパーズは両者を完全移籍で売却する必要がある。さすがに今回ばかりは、このクラブと袂を分かつ時となるだろう。
ポステコグルーの理想の中盤:
ビスマ、ベンタンクール、マディソン