ハリー・ケインを国内ライバルクラブに売却しないスタンスを貫くスパーズだが、レアル・マドリードが興味を示していると報じられている。
Evening Standard/Dan Kilpatrick
イングランド代表キャプテンが契約の最終年を迎えたにもかかわらず、トッテナムはこの夏にマンチェスター・ユナイテッドからの獲得オファーをはねのけるだろう。
どんなことがあってもケインをプレミアリーグのライバルに売らないと固く誓っているスパーズは、この姿勢によって1年後にケインがフリーで出て行ってしまうリスクの方を選んでいる。
ユナイテッドは、移籍マーケットの早い時期に獲得オファーを出してスパーズのケイン残留への決意を試すつもりだが、ダニエル・レヴィ会長はどんなアプローチに対しても即座に受け流すだろう。
スパーズはケインを失いたくないが、国外のクラブからの真剣なオファーについては耳を傾けざるを得ないはずだ。しかし、レヴィが交渉に応じるには、レアル・マドリードのようなビッグクラブからのオファーが必要になるだろう。
スペインの報道によると、レアル・マドリードはフランス人ストライカーのカリム・ベンゼマがサウジアラビアからの高額なオファーを受け入れた場合、その後釜としてケインを欲しがっている。
一方のケインは、アラン・シアラーのプレミアリーグ歴代最多ゴール数である266ゴールを追い求めているため、国外のクラブへの移籍に消極的だが、レアル・マドリードを断る選手はほとんどいないのが現実だ。
今シーズン、プレミアリーグで30ゴールを決め、シアラーの記録に47ゴール差まで迫り、アーリング・ハーランドに次いでヨーロッパで2番目に多い国内リーグでのゴールを記録した選手となった。
7月に30歳になるケインは、以前から夏にクラブと契約交渉を行う可能性を示唆していたが、リーグ8位という悲惨な結果に終わり、今シーズンもトロフィーがなかったため、スパーズは新契約の締結というあまりに大きすぎる挑戦に直面することになる。