リシャルリソンは、チャンピオンズリーグでのデビュー戦で2ゴールを決めたことについて、「夢が叶った」、「人生で最高の日のひとつだ」と感慨深げに語った。
このブラジル人のゴールにより、スパーズは10人のフランスのクラブを相手に、2年半ぶりにチャンピオンズリーグでの試合を勝利で飾った。
アントニオ・コンテ率いるスパーズは、後半開始早々にチャンセル・ムベンバがソン・フンミンを倒して退場処分になった後も、なかなか相手を崩すことができずにいた。
マン・オブ・ザ・マッチに選ばれたリシャルリソンは、試合終了後に涙を流しながら家族と喜びを分かち合い、チャンピオンズリーグのアンセムから自身のゴールまで、すべての経験がとても感動的だったと語った。
「アンセムを聞いて笑顔がこぼれたんだ。子供のころの夢だったからね」
「その場にいて、アンセムを聞いて、試合をして…。とても感動したし、友の助けを借りてゴールを決めることで報われたんだ。チームのみんなが僕を助けてくれたんだよ」
「父や家族がここにいてくれて、人生で最高の日のひとつになったね。父は僕のキャリアをずっと一緒に歩んできてくれたんだ。僕の夢を実現するために、父はたくさん助けてくれた。父がここにいてくれることは、僕にとってとても感慨深いことだよ」
スパーズ・ファンやチームメイトを瞬く間に魅了したリシャルリソンについて、キャプテンのウーゴ・ロリスはそのハードワークと競争心が今回の成功にふさわしいと語っている。
「彼は今回のゴールに相応しいよ」
「彼自身にとっても、チームにとっても、とても重要なことなんだ。彼は毎日、トレーニングに励み、試合でもチャンスがあるたびに努力している。そして2つの素晴らしいヘディング・シュートを決めてくれたね。おかげで僕らは試合をずいぶんと楽にすることができたよ」
「正直言って、まったく新しい選手なんだ。以前は彼と敵として対決していたけど、敵として対峙してると、その実力の本当のところはわからないものなんだ。彼はチームにとてもよく馴染み、自分の居場所を見つけつつある。それはいいことだね。僕らは全員が競争に備える必要があるんだ」
「彼は戦える男だよ。トレーニングでも、どの試合でも、彼は常に競い合っているし、ディフェンスにプレッシャーをかけている。だから、今日の試合は彼の努力が報われたんだよ。間違いなく、これからの彼には多くのことが待ち受けているだろうね」
76分、イヴァン・ペリシッチのクロスをリシャルリソンが頭で合わせ、沈んだスタジアム内の緊張を解きほぐすと、ピエール・エミール・ホイヴィアのクロスボールからさらに良いフィニッシュを決めた。
