これから夏の移籍マーケットが終わりに近づくにつれて、チェルシーとトッテナム・ホットスパーの間で火花が飛び合いそうだ。
トーマス・トゥヘルがチェルシーがトッテナム・ホットスパーのターゲットであるニコロ・ザニオーロの獲得を画策し、アントニオ・コンテの完璧な夏の移籍マーケットをぶち壊そうとしている。この23歳のミッドフィルダーは、ローマでの将来がますます不透明になっており、これまでリリーホワイツへの移籍が有力視されているが、ブルースは急襲して取引を乗っ取る準備が整っているようだ。
2024年にスタディオ・オリンピコでの契約が切れるザニオーロは、昨シーズンのセリエAでジョゼ・モウリーニョのもとで28試合に出場し、7ゴールに貢献（2ゴール、5アシスト）した。2度の十字靭帯の大怪我にもかかわらず、このミッドフィルダーはローマをトップ6フィニッシュとヨーロッパカンファレンスリーグ制覇に導き、いくつかのトップクラブから興味を持たれているようである。
Calcio Mercato Webによると、スパーズはザニオーロ獲得のためにローマに提示した4640万ポンドのオファーを拒否されたとのことだ。この報道では、チェルシーが虎視眈々と状況を注視し、来月初めに夏の移籍マーケットが閉まる前にライバルの補強ターゲット獲得の望みを台無しにする準備ができていると付け加えている。
このような状況の中、ブルースはローマにクリスチャン・プリシッチとの交換トレードを提案する用意があると言われている。このアメリカ人は、トッテナムの移籍マーケットの完璧なフィニッシュを台無しにするチェルシーの秘密兵器であることが証明されるかもしれない。
プリシッチはCIES Football Observatory（スポーツ国際研究センター、フットボール研究所）によって5070万ポンドで評価されており、昨シーズン、ウェストロンドンのクラブで、プレミアリーグ13試合に先発出場し、6ゴールを記録していた。このウィンガーは、しばしば好パフォーマンスを発揮するものの、シーズン中の50～60試合で高レベルのパフォーマンスを維持するのに苦労し、怪我も成長を妨げてきた。
ユベントスもプリシッチに興味を示していると言われており、チェルシーの新オーナーのトッド・ベーリーは納得のいくオファーがあれば今夏にプリシッチを放出する意向のようだ。しかし、プリシッチはチェルシーに残るつもりでいるようで、その場合は新加入のラヒーム・スターリングとポジションを争うことになる。
2024年にブルーズとの契約が切れるプリシッチは、スターリングの加入について聞かれた『ESPN』のインタビューで次のように語っている。
「素晴らしいクオリティーだ。僕たちは本当に興奮しているよ。このようなクラブにいることの素晴らしい点は、毎日が競争であることだ。僕たちは皆、トレーニングでお互いに競い合うことを楽しんでいるし、一緒にプレーすることは、チームにまた一つ素晴らしいものが加わるよ」
チェルシーのこの夏の動きも興味深いが、ニコロ・ザニオーロの移籍騒動については、イタリアのメディアが好き勝手に色々と書いてくれていて面白いね。
