新オーナーのもとでのチェルシーのリスクを伴う過剰な移籍金の支払いと補強ターゲットの選択

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Evening Standard/Dan Kilpatrick

ロマン・アブラモビッチは去ったが、イングランドのフットボール界の大金持ちクラブとしてのチェルシーの名声は、当分の間、とどまるところを知らなそうだ。

先週の日曜日のリーズでの大失敗も、クラブの新オーナーが2003年のスタンフォード・ブリッジでのアブラモビッチ自身の最初の夏に似たような移籍マーケットでの富豪ムーブを続ける決意を強めさせただけのように見える。

ブルーズは、エバートンのアンソニー・ゴードン、バルセロナのフレンキー・デヨングとピエール・エメリク・オーバメヤン、レスターのウェズリー・フォファナの獲得交渉を進めており、それらが実現すれば夏の支出は3億ポンド(およそ500億円)をはるかに超えることになる。

毎夏、このような巨額の資金を投じることは不可能であることは間違いなく、ベイリーとクリアレイクのコンソーシアムは、将来の移籍マーケットで支出を抑える前に、この夏のみトーマス・トゥヘルのチーム戦力を後押しするために大盤振る舞いする何かしらの狙いがあるのだと予想される。

さらに4人の補強を断行すれば、ライバルたちに強烈なメッセージを送り、トゥヘルのオプションを強化することになるが、このような積極的なアプローチには危険が伴う。

チェルシーは、アブラモビッチの最後のビッグディールとしてロメル・ルカクへの9750万ポンドの移籍金が完全に裏目に出てしまい、これ以上の高額移籍金での補強で失敗をする余裕はほとんどないにもかかわらず、ゴードン、デヨング、フォファナについて報じられている移籍金の金額は目を覆うばかりだ。

また、これら補強ターゲット全員を獲得すると、トゥヘルはひと夏で10人の新戦力に加え、復帰したコナー・ギャラガーとアルマンド・ブロヤでチームを統合していかなければならないという大仕事を任されることになり、史上最も過酷な日程が組まれたシーズンにチームが大きな移行期間に直面する可能性がある。

たとえばオーバメヤンは、かつてボルシア・ドルトムントでトゥヘルのもとで働いていたが、アーセナルはこのガボン人フォワードをチームから排除するために多大な努力をした。そして、すでに多くの不安定な選手を含むチーム戦力の中で、この男が破壊的な影響力をもたらす危険がある。

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